どの病院でも定期的に院内勉強会を開いている。これは医師の講義と婦長クラスが看護について講義をするものがある。実は僕は後者の講義は出たことがない。
その理由は後ろに院長がいたりすると、もしかしたら講義がしにくいのではないかと気を遣っているためだ。
医師の場合、ありふれたタイトル、例えば「統合失調症の症状について」などがある。ざっくり「統合失調症」「双極性障害」「広汎性発達障害」「アルツハイマー型認知症」といった題名が多い。
例えば「統合失調症」の講義の場合、1か月前くらいに、統合失調症の症状で、○○さんと△△さんの2名について講義をしてくださいなどと言われる。このような時、
実は、○○さんと△△さんは厳密には統合失調症ではないんですけど・・
といった奇妙なことが起こる。便宜的に、あるいは社会的にそう診断されているだけで、実際は統合失調症とは異なる疾患と主治医は思っているからである。(しかしながら長期入院を要するレベル)。
しかし統合失調症ではないとしても、看護師さんが彼らの否定的な臨床所見の講義を受けることも有用と思うので希望に沿って講義をすることが多い。(どのような所見が統合失調症とは異なるのかなど)
その2名は看護師の印象に残るからこそ、具体的に名前が挙がっていると思うからである。
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院内勉強会
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