Meiji Seika ファルマ株式会社から、2016年5月25日にリフレックスの新しい剤型30㎎錠が発売されている。リフレックス錠は従来15㎎剤型しかなく上限が45㎎だったため、最高3錠服薬しないといけない人がいた。今回の新しい剤型で、それまで3錠服薬しないといけなかった人が2錠で済むようになったのである。
これは医療現場からの要請でもあると思われる。
今回の30㎎錠発売では、価格傾斜が設けられ15㎎を2錠服用するより遥かに割安になった。リフレックスを2錠以上服用する人はできるだけ30㎎剤型を含めてもらった方が良い。
リフレックス薬価
30㎎ 282円
15㎎錠 170.8円
30㎎服薬中の人はおよそ1日薬価が60円ほど安く済む。これは年間にすると2万円ほど安い。向精神薬はほとんど国費から出ているようなものなので、変更することで国の負担が減ることになる。
自分の患者さんは、リフレックス服薬中の人を検索すると、リフレックス3錠という人が意外に少なく(実質ほとんどいなかった。1名くらい)、2錠は時々いるが、変更が非常に少なくて済んだ。リフレックスは圧倒的に半錠か1錠が多いのである。(これは高齢者に処方しているケースが多いのもあると思う)
感覚的に、2錠使って効かない人は3錠使って良かったことはあまりない。だいたい従来の薬価水準は15㎎を2錠服薬するのが標準のように見える。(特別に悪い場合、特例で3錠処方する感じ)
その理由は、リフレックスより後に発売されたサインバルタの30㎎錠が235円くらいだからである。
今回の30㎎錠に価格傾斜が設けられたのは、現場では比較的3錠服薬する人が多いため、45㎎服薬の際の282+170=452円をサインバルタ30㎎2錠(上限)に擦り合わせた感じにも見える。
いずれにせよ、薬価が下がるのは良いことだと思う。個人的に、リフレックスの7.5㎎剤型はぜひほしいところである。
↧
リフレックス30㎎剤型の発売と薬価
↧