(視聴注意。鳥を食べるシーンなので気の弱い人は観ない方が良いです。以下の写真を参照)
この写真は上の映像で最初に出てくるタスマニアデビルとは異なるが、映像の最後辺りで少しだけ出てくる。こちらの方が黒い毛が生えそろっている。
タスマニアデビルは、名前に比べずっとかわいらしい動物だと思う。動作もぎこちない感じで歩いているし。
2016年6月11日から、東京都日野市の多摩動物公園でタスマニアデビルの一般公開が始まった。この動物園の2匹のタスマニアデビルは、気づきにくいと思うが、かなり美しい個体である。(毎日新聞のサイトから)
今回、タスマニアデビルが日本に来たのは、オーストラリア政府の方針で、絶滅危惧種のタスマニアデビルをオーストラリア以外の国で飼育し、将来は繁殖まで視野に入れたものと思う。今回はニュージーランド、アメリカ、日本の動物園に贈られたと聴いた。
上はカランビン自然動物園のタスマニアデビルの餌付けの映像である。小型の鳥を貰って食べているが、近くで観ていると大きな音を立て、元気に完食していた。
タスマニアデビルは子犬くらいの大きさで、大きなサイズのものを観たことがないので、おそらくあまり大きくならないんだと思う。コアラやカンガルーのように有袋類だが、普通に観ている限り袋には気づかない。
カンガルーは上から入る方向に袋が付いているが、実は逆にお尻の方に受け口がある有袋類も多い。その理由は、例えばカンガルーのような方向だと、穴を掘るウオンバットのような動物では、袋に泥が入り込み困るからだと思われる。(ウオンバットやコアラは逆に袋が付いている)
上の映像を観ると、このタスマニアデビルの黒い毛はかなり剥がれており、多摩動物公園の2匹に比べ美しくない。オーストラリア政府はなかなか良い個体を日本に贈ってくれていると思った。
ずっと以前、「うつ伏せに休んでいるタスマニアデビル」という記事をアップしているが、この時のタスマニアデビルは黒毛の艶も良くかなり美しかった。
タスマニアデビルが絶滅危惧種になった理由は、感染性の顔面腫瘍性疾患(DFTD)広がったためである。オーストラリア政府がタスマニアデビルがいない国に移住させる方針を取ったのは、主にそれが理由だと思われる。
以下過去ログから
タスマニアデビルは医療的にはデビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)が有名で、この伝染性の腫瘍疾患のため激減している。このままでは今後50年以内に絶滅すると言われており、実際2006年にオーストラリア政府は、タスマニアデビルを絶滅危惧種としている。
DFTDは治療方法が確立していない。自然治癒はないらしい。カランビンの公園内でも、腫瘍に侵されたタスマニアデビルの写真のポスターが貼られていた。(募金のため?)
今回の多摩動物公園の2匹はともに雌で、マルジューナ(星)とメイディーナ(影)と言う名前がついている。これにはちょっと驚きで、オーストラリアの動物園で、タスマニアデビルであれ、コアラであれ、あるいはウオンバットでも名前が付けられているのを観たことがない。
日本では20年ぶりのタスマニアデビルらしいが、現在、アジアでこの種がいるのは日本だけだと言う。
参考
タスマニアデビル
うつ伏せに休んでいるタスマニアデビル
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エサを貰うタスマニアデビル
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