2012年4月、エビリファイOD錠が発売されるようである。
現在、エビリファイは、錠剤、細粒(1%)、液剤の3剤型が発売されれいるが、今回、これにODが加わる。パキシルのようにCRではないので、半減期などの薬理特性はほとんど従来の剤型と変わらない。急速に口腔内で溶けるため、水なしで良く服薬しやすくなったことが特徴だと思う。
ODと命名されているが、実はジプレキサザイディス錠のようにザイディスの特性を持つ。
さすがに、「エビリファイザイディス」とはネーミングし難かったものと思う。これは語呂も悪く、感覚的にはエビリファイODが良い。医師が処方箋を書きやすいのもメリットだと思う。
ザイディスはヨーロッパに専門につくる会社があり、その技術が使われているらしい。(詳しいことまで知らない)。
今回ODを発売するにあたり、新しく24mg錠が追加されている。これは明らかに双極性障害の躁状態の適応追加を意識している。なぜなら、日本での双極性障害の処方マニュアルは24mgから開始になっているからである。
しかし従来の錠剤で24mgをつくると、たぶん大きすぎて日本人には喉を通りにくいのは間違いない。ザイディスだと口に入った瞬間に唾液で形が崩れるので、少々大きくてもさほど困らない(ジプレキサザイディスと同じ)。お味も甘みがあるという。
今回のエビリファイODは、3、6、12、24mgの4種類が発売になるが、いずれも白色、薄い円盤の形状で中央にmg数が記載されている。
24mg錠の直径は18mmで厚さが5mmとなっている。(3mg錠は10mm、3mm)
薬価はこのようなケースではほとんど同薬価になっているため、たぶん3~12mg錠は同じ薬価で収載されると思われる。
OD錠が発売されると、エビリファイ液は突出して薬価が高いので、液剤の売り上げに多少影響する可能性があると思う。それは今回のOD錠は実質ザイディス錠だからである。
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エビリファイOD錠
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