平成30年4月1日から睡眠薬、抗不安薬制限が始まっている。(以前アップしたように、総計で3剤まで。ただしいずれも2剤まで)
レセコンのソフトウエアがアップデートされているようで、違反の処方だと警告が出る。レセコンとはおそらくレセプトコンピュータの略でレセプトに特化したコンピュータのことである。
3月の月初め頃から、いったいどのくらい違反者がいるものか調べたところ、意外に少なく、自分の患者さんだけでわずか3名だった。そのうち2名は既に変更している。「国が言っているので仕方がない」という理由は患者さんには強力である。
自分の患者さんでは、ワイパックス、レキソタン、ソラナックス、デパスなどのコンビネーションの以下のような処方がもともとあまりない。その理由は、ソラナックス、デパスを処方するのが嫌いだからである。
例1
デパス 3㎎
ソラナックス 2.4㎎
例2
ワイパックス 3㎎
ソラナックス 2.4㎎
例3
レキソタン 15㎎
デパス 3㎎
抗不安薬2剤の人がさほどいなかったので、速やかに移行できたのもある。一部に、デパス、ソラナックスが上限で入っている処方は転院の人たちにいたが、数年前に処方制限が始まって以降、減薬を進めていたので4月になって慌てなくても済んだ。
睡眠薬、抗不安薬制限、2+1になると、睡眠薬2剤、抗不安薬1剤にまとまる人が多そうに思うがどうだろうか?
参考
2018年度診療報酬改定における更なる向精神薬投与制限について