外泊には色々な理由があるが、本人にとって、法事は親戚が多く集まることもあり、入院中だとしても、是非、出席したいイベントである。
うつ病圏の女性で既に急性期を過ぎており、概ね大丈夫そうに見える場合は、外泊させ法事に出てもらうことが多い。
出席しても何も手伝えそうにない場合は、外泊させないようにするが、不思議とそういう時期に重ならない。
法事は、本人が概ね出席できる時期に当たることが多い。もっと言えば、回復期の終わり頃、退院の準備段階にやってくることが多いのである。
女性の場合、法事では親戚の人たちへの挨拶や、食事の準備などかなりの用事があり多忙と言ってよい。うつ状態が酷い場合は到底こなせない。
法事を自分の力で無事終えられることで、本人は自信を持つことが多い。回復した実感が得られるのである。
この不思議なめぐり合わせに、いつも「法事」の意味を考えさせられる。
法事とは、その家族にとって重要な故人を供養する行事であること。だから、そのタイミングになっているような気がしている。
参考
家族
うつ状態と料理
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入院中の法事のための外泊
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