普通、双極性障害では1型躁転の極期に幻覚が出現することがある。従って、幻聴イコール統合失調症とはならない。
双極性障害に限定すると、古典的には幻覚は「双極1型」的な精神所見なのである。
双極2型と診断されていて、しかも幻覚も伴えば、絶対とは言わないがその所見は「双極2型」とは距離があるといえる。
それは、真の「双極2型」ではない可能性が高い。
では何が疑われるかと言えば、統合失調症の内因性の幻覚、あるいは広汎性発達障害の器質性精神所見(浸入記憶)などが疑わしい。
もちろん、非定型精神病や統合失調症感情障害のケースもある。
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双極2型と幻覚
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