急に思い出したのでアップしておく。
ずっと前、たぶん25年以上前に、座間味島に行ったことがあった。時々学生時代の話で出てくる脳神経外科の友人とである。
座間味島は沖縄の離島の中でも、沖縄本島から直接行ける距離にある。つまり、近場で行きやすく、比較的人気のある離島である。それでもフェリーで2時間、高速船で1時間はかかる。
僕たちは、何も考えず高速船を選んだ。
ところがである。この高速船は、いつもそうなるわけではないんだろうが、海が荒れていてとてつもない揺れだったのである。つまり、乗っているお客さん全員が吐いている状態。外人まで吐いているのは驚いたが、よく考えると、驚く方も変である。
スミマセン。
お願いですから、次の停留所で降ろしてください。
と言うわけにも行かない。こりゃあかんわ、と思った時、時計を見ると、まだ乗ってから15分も経っていなかった。
あと40分以上、拷問が続くのか・・
こうなると、身を任せるというか諦めるしかない。
船に酔うと、「海に飛び込みたくなる」話があるが、僕も同じことを思った。僕はロープを体に巻いてもらい、海中に下ろして引っ張ってもらった方が遥かに楽ではないかと思ったほどだ。
高速船の場合、海が荒れていると突然宙に浮くような状況が数多くあり、その瞬間、無重力状態になる。たぶんそれが内耳に影響し酔う原因になる。
脳神経外科の友人の話だと、離島を結ぶ船によると、トイレの傍に、単に吐くだけの「吐けるスペース」が作ってあるらしい。そのくらい、ほぼ全員の嘔吐タイムがあるからである(トイレだけだと到底足りないと言う意味であろう)。
嘔吐は体力を失い消耗するもので、座間味に着いたところで、今日は何もできないと思った。
今日の予定は、全てキャンセルだ・・
と思ったのだが、いざ、着いてみると、1時間くらいで体力は急回復。
若いって素晴らしい!
予想に反し、その日のスケジュールはほぼこなせたのである。
座間味島は慶良間諸島にあり座間味島から阿嘉島はすぐ近くに見える。「マリリンに会いたい」の映画は、沖縄の阿嘉島の民宿で飼われていた雄犬シロが、座間味島にいる恋人の雌犬マリリンに逢うために海を泳いで渡った実話を元に作られている。
シロの泳法はたぶん犬かきであろう。
犬かきでも流されないほどの近さにあるとは言え、天候次第では遭難のリスクもある。近くに見えても泳ぐと遠いものだ。
過去ログで、スキューバダイビングで酷い目にあった話が出てくるが、おそらく座間味の出来事だったと思う。座間味島は、スキューバダイビングの有名なスポットだからである。
しかし、この時の座間味の海や熱帯魚の美しさには驚いた。
もっと驚いたのは、夜になり、雨のように流れていた流れ星である。過去ログのコメント欄では、(そのコメントで初めて知ったのだが)、特別に流れ星が多かった時期だったらしい。
雨のように・・と言うのは少し大げさであった。間隔的には5~10秒に1つくらい。肉眼で、もちろん確認できる。同時に2個流れることもあった。
「流れ星にお願いする」という話があるが、お願いが終わらないうちに、次が流れてしまっていたと思う。
参考
沖縄の話
天災、事故と生命保険
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座間味島まで船で行った話
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