Quantcast
Channel: kyupinの日記 気が向けば更新
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2198

体質が年齢により変わっていく話

$
0
0

体質は成長するにつれて、父親に似ている時期と母親に似ている時期があるようだ。体質だけでなく顔だってそうである。

うちの家庭は、基本的に父親が虚証で母親は実証だと思っていた。しかし厳密に言うと、母親は中間証と実証の間かむしろ中間証と言って良いくらいである。

父親は結核のため1年以上、国立療養所に入院していた時期があり、3人に1人は手術をしても死亡するという時代に手術を決断した。しかし、これは結果的に良い選択ではなかった。

当時は売血制度が残っていた時代であり、輸血後肝炎(C型肝炎)に罹患したからである。しかもC型肝炎に罹患していることが、退職するまでわからなかった。

あの手術自体は、する必要もないほどのものだったが、当時は結核患者対する偏見もあり、完全に治療しようとする気持ちが強かったのだと思う。

親父は不思議な体質で、少々怪我をしても決して化膿しなかった。このあたりの記憶がどうも曖昧なのだが、母親は些細な傷でも必ず化膿するまでこじれないと治癒しないのである。その差があまりにも対照的だったため「親父の化膿しない体質」が不思議に思われた。自分も母親に似て傷は化膿してこじれないと治らなかったからである。

また母親は冬になると、必ず酷い「あかぎれ」ができて、それは酷いものだった。また、僕たち兄妹も酷いしもやけやあかぎれになりやすかったのである。母親は「ほとんど水なんて扱わせないのに恥ずかしい」と話していた。クラスでも、男児であれほどのあかぎれを作っているのは自分だけだった。ところが、僕たち2人は成長するにつれて、冬にしもやけになることはなくなったのである。

あかぎれは寒い地方に住んでいるかどうかもあるが、体質や栄養状態も相当に関係していると思う。

中学に入学する頃から次第に怪我をしても化膿のために困ることがなくなった。それ以前は、化膿するとペングローブが定番で、副作用で胃腸が荒れきれるまで治癒せず大変だった。今は薬で胃腸の副作用は稀である。もちろん、ペングローブは服薬していないが。

ところが、しもやけ&化膿がなくなると、次第に体が弱くなったのである。親父は決してしもやけなどにならない男だったので、父親に体質が似てきたんだと思う。中学校から大学までは虚証に近い体質で過ごしている。

仕事を始めて数年後から、中間証と思われる体質に変わってきた。これはおそらく、母親に体質が再び似てきているんだと思われる。悪魔的霊感体質も同様である。(笑)

よく考えると、この15年くらい風邪やインフルエンザのために仕事を休んだことなど1度もない。もちろん怪我による入院などもない。自分はこの15年に限れば病気で休むことなどない医師である。

アレルギーは子供の頃は色々あったが、一見わかりにくいため、そう思われていない部分もかなりあった。アトピー体質ではないが、金属アレルギー他、自然界のものを結構、体が拒絶する。

アレルギー体質にもピンからキリまであり、近年の児童は誤って食べたりすると本当に死亡する子もいるが、昔はそのような話はあまり聞かなかった。だいたいアトピー自体があまりなかった。

自分のある患者さんは、デパートの惣菜を売るフロアを歩いているだけで卒倒し、アナフィラキシーで死亡する危険性があるという。つまり甲殻類か魚の(浮遊する僅かな物質)にあたるらしい。その辺りの空気を吸うだけで、そうなるのは相当に酷いものだと思う。

このクラスのアレルギー体質の人が、春ウコンを飲み続けるとどうなるでしょう?

その結果は、カレーライスが一切食べられなくなるのである。つまり、あれはターメリックなので、十分にありえることである。

従って、アレルギー体質の人で、カレーライスにアレルギーが生じ始めたら、春ウコンは即座に中止すべきである。

まあ、そのような人は滅多にいないとは思うが。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2198

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>