今回の記事は、先日の「宇宙人になった人 」と少しだけ関係がある。派生的エントリである。
1990年代の「Xファイル」のドラマでは、「宇宙人にさらわれる」話が異常と思われるほど度々出てくる。ある人は、宇宙人にさらわれた上に、脳内にチップを入れられたため、てんかん発作も起こしていた。
さらわれた人の共通点は、耳の後方に手術痕があること。しかも人によっては傷がケロイド様になっていた。
僕が思ったのは、
宇宙人なのに、あのような手術痕を残すとは、手術が下手すぎる。
ということ。だいたい、記憶を完全消すほどの先進的文明を保持しているのなら、傷などないほどの鮮やかさでチップを埋め込まないと。
昔、子供の頃、あるこのタイプの本を読んでいたら、ある宇宙人に遭遇した女性の話が出ていた。彼女によると、宇宙人は円盤内で彼女に手術を施し、副鼻腔炎が完治したという。また、手術の跡などは全く残っていなかったらしい。
Xファイルをずっと通して観ていると、しばしば、と言うより頻繁にだが、「国家の陰謀」論が出て来る。その陰謀も、「国家が宇宙人とグルになっている」と言う壮大なものである。
このタイプのオカルト系のドラマなり映画が、このような奇妙な流れになるのは、お決まりのパターンだと思う。
つまりだ。
オカルト系に流れすぎると、そういう発想になりやすいんだと思う。現実的、あるいは慎重さを持ち論理的に理解することを放棄している。(熟慮していない。想像性の欠如)
また重大なことの1つは、Xファイルの内容は注意深く観ていると、黄色人種に極めて偏見(人種差別と言っても良い)を持っていること。例えば、モルダーやスカリーが乗る車は、ほとんど例外なく新車のようなアメリカ車である。また、犯人の乗る車はよくここまでボロボロになるものだと思うようなホンダ車だったりする。また、映画化された際にも、(たぶん)日本人の喋る英語が酷すぎると言う批判が出ていた。
あのXファイルには、社会ダーウィニズム、優生思想が隠されている言わざるを得ない。これも、おそらくあの陰謀論と一連の精神所見であろう。
2チャンネルなどの巨大掲示板では、統合失調症の人が犯罪の被害者になり亡くなった事件があると、「殺されて良かった」とか、「犯人は無罪で良いだろ」などといった書き込みが必ず見られる。
これこそ、極右的な社会ダーウィニズム、優生思想の発現であろう。あれはあの掲示板が出来た頃から、一貫してみられる思想である(特に中国や韓国へのヘイトスピーチも同様)
昔、子供の頃、キイハンターというオカルト系アクションドラマが放映されていた。土曜日の午後9時から始まっていたこともあり、必ず観ていた。キイハンターは怖いが、あの時代にはまだ珍しいタイプのドラマで、子供には面白かったのである。
キイハンターのテーマ曲(野際陽子 - 非情のライセンス)
当時のキイハンターでどのような批判があったかと言うと、自分の記憶では、キイハンターでは大使館(つまり治外法権)による陰謀の話があまりにも多過ぎて、日本に大使館を置く国に犯罪者が多いような印象を与えかねず「失礼」というものであった。
この「相手に失礼」という感覚は重要だと思われる。
掲示板で社会ダーウィニズムの書き込みをよく目撃するのは、「自分があって相手もある」というスタンスが、掲示板のようにリアルに相手が見えない世界では欠落しやすいのもあるのかもしれない。(つまり普段の日常ではなんとか抑えられていても、あの掲示板の世界では生々しく発露する)
このブログは、たまに「オカルト・霊感」の記事をアップしているが、基本的に現代医学を信頼し、現実的な精神医療をベースにしている。つまり、現代の精神医療や精神科の薬物療法を否定していない。
このようなことを敢えて書くのは、オカルト系の論者は、しばしば、現代医学や科学全般を否定的に論じているからである。
その点で、このブログは真のオカルト系とは決定的に異なる医療系ブログだと思っている。
参考
Xファイル
マーガレット・サッチャーとモリッシー
妄想性障害の周囲に信じさせる力
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Xファイルの宇宙人にさらわれる話
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