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Channel: kyupinの日記 気が向けば更新
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自分の薬をネコにやった話

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ある日、患者さんが自分の薬を飼い猫にやったと話した。本人に、どうなったか聴いたところ、

フラフラになり、歩けなかった。

という。最も謎なのは、なぜ飼い猫にやったかである。元々、人間に処方する薬の量は、ネコには多すぎると考えられる。

薬の量は体重や脳の大きさなどに深く関係しているので、ネコのような小型の動物では、ひょっとしたら、薬によっては死んでしまってもおかしくないと伝えた。

向精神薬の動物実験では、ネコが使われる話を過去ログにアップしている。以下再掲。

病棟にネコが来る話を前に書いたが、実はネコは精神科と関係が深い。精神科の新薬の動物実験はネコが最も適しているという。細かい精神症状が観察しやすいのだ。ところがここで問題がある。実験用のネコは以前バブルの頃は1匹8000円もした。業者が集めてくるのだが、どうも野良猫はいけない。というのは、警戒心が強く(まぁ当然)実験中、大人しくしていないのだ。皮膚病など病気も多い。だから飼い猫が最も適している。バブルの頃、飼い猫の行方不明者はこのような用途に使われた可能性がある。

患者さんがネコにやった理由だが、ネコを治療しようとしたわけではなく、薬の強さを確かめたわけでもないようだった。まさに意味不明である。

過去ログでは、ナルコレプシーの犬に人間と同じ薬が有効なことに触れている。(参考

競走馬が感染症になると、まさに馬に食わせるほどの大量の抗生剤が使われるという。サラブレッドが山ほどの抗生剤を服薬した場合、感染症による消耗に加え、抗生剤による悪影響も大きいため、本来の実力ほどは到底、走れないという。

競馬の予想紙で、最近、風邪などの感染症で治療歴があった場合、薬の悪影響について重視した方が良いと言う話を聴いたことがある。

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