新しいタイプの眠剤、ベルソムラ(スボレキサント)のパンフレットは紙質も良く、メーカーも気合が入っていると思ったのでアップしてみた。
デザインも良く考えられており、そのままゴミ箱に直行するのは惜しい。今回はデジカメで撮影したものではなく、スキャナーで取り込んでいる。かなり鮮明。
上は冊子の表紙である。ここに書かれているように15㎎と20㎎が発売される。最近の眠剤は用量が倍数になっていないものが意外に多い。
最初のページには歴史が記載されている。「ベルソムラは、世界初のオレキシン受容体拮抗薬です。」とある。
ここでは作用機序が記載されている。
服薬期間に比例して、早く眠りにつけることがわかる。麻酔薬のように最初から、デジタルには効かないということであろう。
また、時間が経つにつれて徐々に効くタイプなのがわかる。
うーん・・
これを見ると、睡眠持続時間も服薬期間に(当初は)比例して改善するタイプなんだろう。
中途覚醒時間も減るという。
認知機能にも影響がない。つまりベンゾジアゼピン系や旧来のバルビツレートのように翌朝の眠剤ボケが生じないらしい。
反跳不眠もほぼなさそうである。
副作用について。
何らかの副作用を訴えた人は20%しかいない。向精神薬としてはかなり低い。多かったものは傾眠と頭痛だが、いずれも5%に達しないので比較的目立った副作用はないといえる。稀な副作用として「悪夢」がある。
「疲労感」というちょっと注意をひく副作用が挙がっている。これが2.4%。これはN数が254と少なく、発売後に再び詳細な調査結果が出されると思う。
まとめのページ。成人には20㎎錠。高齢者には15㎎を投与する。形状が異なっていることに注意。
力価的には、マイスリーレベルという話を聴いたことがある。
禁忌、使用上の注意などの詳細。これが最後のページ。
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ベルソムラ(スボレキサント)のパンフレット
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