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現在の医学部の難易度

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医学部は年により微妙に難易度が変わる。これは東大理Ⅲを除き、そういう傾向があると思う。例えば丙午の年は出生数が激減したために、相対的に合格しやすかったと思われる。たぶん、その年に限って合格定員を減らしたりしないから。

また、ある年に受験者数が集中し、難易度が上がった翌年はその反動が来ることがある。したがって同じ大学でも難易度は一定ではない。

過去に最も国立大学医学部の難易度が高かった年は、おそらく東大の大学入試が中止された年であろう。

この年、学生運動が激しく色々な事件が重なり大学入試が中止され、理系、文系の一般学部の学生が各地の医学部に流れた。

自分の大学は2年前は、かなり難易度が高かったと言う。理由はよくわからない。自分の年は普通くらいで、2年前よりは易しかったと思われる。何を基準にするかというと、地元にある予備校の意見が主だが、毎年比較的合格数が多い高校の進路指導の先生の意見や具体的な現役合格者数による。

自分の2年前は、最も合格者数が多い高校の現役合格者数はたった2名だったという。ところが、自分の年は、現役合格者数が10名を超えていた。これは大変な差である。

近年、その高校の自分の大学の現役合格者数は2名くらいと言う話なので、今の全国の国立医学部に限らず、私立医学部も含め、半端なく難易度が上がっていると考えている。

同窓会などがあると、○○の子供が○○大学の医学部に合格したと言う話題が出るが、自分の大学の医学部に関しては、現役は稀で、1浪しかも女の子が多い。今の時代、昔より男子学生が相対的に出来が悪くなっている。今の自閉性スペクトラムの症状は男子に強く出てきやすいことも影響しているのではないかという印象である。

自分の大学より難易度が高い大学医学部合格の話もあるが、少なくとも言えるのは、私立大学でも良いから合格し医師になれるなら御の字と言ったところである。これは正直な感想である。

面白いのは、親の大学時代の成績と子供の成績は全く相関していないように見えること。それは女子学生ですらそうなので、子供の成績を予想することは難しいと感じる。

ある時、大学時代の同期の子供が東大文Ⅰを受験すると言う話を聴いたので、なぜ医学部ではないんだ?と、阿呆のように聞いた。

彼の話では、本人がそう言っているものは変えられないと言う。そんなものかと思ったが、医学部の方が卒業後の裁量が効くというか、悪く言うとモラトリアムが許される面があるので、自分の子供なら医学部を薦めると思う。何か精神面にトラブルがあっても、医師なら最低限の仕事は可能なことも大きい。

また高校時代の今は医師をしている友人の息子が非常に出来が良いと言う話だったので、実際に会ったときに激励しておいた(高校生時代)。その子は現役で合格したが、国立大学としてはかなり易しめの大学だったので、ちょっと驚きだったが、逆に、今の医学部はかなり難易度が上がっていると感じたものである。彼は今は既に卒業し医師として働いている。

何人か子供ができると、全ての子供が健康とは限らないし、また成績も全て良いわけではない。精神科医をしていると、子供がいればいたで、実に苦労が多いと感じるものだ。

自分は子供がいないので、その分人生の楽しみも減ったであろうが、同時に苦労や災難を避けられた面もあると今は思っている。

参考
子供の学力の話
最近ショックに思うこと


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