今回、オーストラリアに生息するオオコオモリの映像をアップしてみました。
2010年頃、ゴールドコーストの市街地で熱帯風の木にやってきていた巨大なコウモリを発見。とてつもない大きさで驚愕した。そのコウモリの様子を観ていると、木のお花か実を食べているようであった。
このコウモリはオオコウモリあるいはメガバットと呼ばれ世界最大級とされている。見かけによらず、果物やお花を食し肉食性ではないという。
映像では周囲の人たちの声が聴こえている。かなり賑やかな通りまでやってきていたことがわかる。
なお、カメラは当時の仕様なので鮮明には撮影できていないが、それでもこの暗さであれば良く撮影できている方だと思う。同じ場面を普通に撮影したら、暗くて判別できなかった。ところが、映像だとかなりわかるのである。
同じ場面を少し拡大して撮影。しばらく様子を観ていたところ、何を考えたか知らないが、嫁さんが突然、ドンとその木を押した。
何てことするんだ!
コウモリに襲われたらどうするんだ!
と僕は言った。自分たちはともかく、その辺りを歩いている子供たちが襲われても大変なことである。
その時、僕はオオコウモリが肉食性ではないことを知らなかった。自分はその非現実的な巨大さにちょっとたじろいでいたこともある。と言うのは、コウモリが狂犬病ウィルスを持っていることは知られているし、日本では狂犬病は発生していないが、アメリカなどの先進国でもコウモリからの狂犬病の発症はあるからである。海外の良く知らない動物には一応、注意が必要である。
狂犬病の発症に至ったら致死率は極めて高く、ギネスに記載されているほどである。過去に狂犬病ワクチンなしで生存した人はたった1名。その人は治療者の卓越したアイデアで救命された。
脳の活動があると急速に病期が進行するので、その医師は患者に麻酔をかけたのである。その方法で後遺症は残ったが奇跡的に救命されたのであった。
オーストラリアのビニールハウス風の温室でたくさんのオオコウモリが飼われているのをテレビで観たことがあるので、きっとさほど危険性はない動物なんだと思う。狂犬病ウイルスは持っていないとしても他の妙な病気を持っている可能性はあると言う話。
嫁さんが木をドンと押した瞬間、オオコウモリは顔をこちらに向けて、僕たちをじっと見ていた。たぶん5~6秒くらい。
その瞬間、真っ暗な空に翼を広げ飛び立ったのである。その大きさたるや、1.5メートル以上あったはずだ。
あの日以来、オーストラリアで野生のオオコウモリを観たことはない。
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オーストラリアのオオコウモリ
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