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Channel: kyupinの日記 気が向けば更新
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古いものほど長持ちするパラドックス

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ある時期、古いs-VHSテープをDVD化することを考えていた。

しかし、テープのようなアナログ情報をDVD化してもデジタルコンテンツとして永遠に持つわけではないらしい。

この準備のためにヤフオクで古いs-VHSデッキなどをなんとか確保したり、自分の古いs-VHSデッキを修理もしている。この辺りのことは過去ログで少し触れている。

ヤフオクで中古のs-VHSデッキを落札した際に、とんでもない業者に当たった。届いたデッキの動作確認をしたところ実用にならない代物で、メールで問い合わせたところ、「運送中に壊れたんでしょう」などと言われすぐに返送するように指示された。

ところが、それから音沙汰なしで、商品は届かないままだったのである。その落札価格は5000円くらいと安価だったため、クレームを入れたり交渉するなど疲れる作業には、全く見合わないと思った。

悪質な業者と交渉すること=エネルギーを使うこと。

である。ヤフオクなどの通信販売では商品を買って不具合がある際に、「クレームを入れること」は極めて割に合わない、疲れる作業だと思う。安価であればあるほど、放置した方が時間の無駄にならない。ちょっと変だけど、時間をお金で買う感じ。(無形のストレスも同様)

そのような考え方から、放置することが多い。アマゾンでも新品のCDのはずが中古のCDが送られてきたことがあったが、全く聴けないわけではない上、被害と言っても少額すぎて、苦情を言う価値すらないと思った。

ヤフオクでは悪質な相手とトラブルと、腹いせにマイナス評価をされるリスクがあり、トータルの評価が30もいかない自分にはあまりにも損失の方が大きい。マイナス評価が未だないからである。

その業者は、最初から騙すようなやり取りが見えたが、ヤフオクの評価全体ではさほど悪いものではなかった。どのようになっているのか不明である。皆が自分のように諦めるとは思えないし。

最初に挙げた古いテープ資産をデジタル化する話だが、永遠ではないことを知り、一気にモチベーションが落ちた。デジタル化するための膨大な時間に見合うとは思えないからである。

NHKや民放などのかなり古い映像は、テープだからこそ保存できていると言う話がある。ただし、テープが貴重だったため、節約するために他のコンテンツの上書きで消えた映像も多かったはずである。

現在の電子書籍などはずっとデジタルのまま劣化せずに保存できるのであろうか?

もしできるなら、テープより優れているのは明白だと思う。デジタル情報がいったんDVD化されると超長期には持たないのは理解できるが、クラウドでデジタルのまま保存したら永遠に持つように思うのだが、間違いなのだろうか?

ところでクラウドという世界が十分に理解できていないのだが、インターネット上の無限の倉庫のようにイメージしている。つまり容量は無限大であろうと個人的には思っている。

ITの世界は、今やクラウドの時代に突入しつつあると良く感じている。データが日本国内に置けるようになり、日本企業もクラウドを利用しやすくなっている。国外だとセキュリティの上で不安が大きいが、国内だとそうでもないのかもしれない。

近年、昔のレコードがデジタルでは表現できない微妙な音源も含まれていると言われ、以前より人気になっているが、実のところ、レコードなどを十分に聴ける環境がある人は少ないのではないかと思う。

ヤフオクでは、古いロックのレコードも出品されているが、ほとんど入札がない。

猿の惑星の1作目の最後の場面で、洞窟に入りこんだ主人公が、ヒトが作った女の子の人形を発見する。これは何百年か、あるいは1000年以上前のものでかなり汚れていたが、お腹を推すとその人形が泣いたのである。

あの場面こそ、アナログがかなり長く持つことを象徴している。「言葉を使わないヒトが、喋る人形を造るわけがないだろう」と主人公は言う。

ヒトは言葉を持たないと思われていたが、実はそうではなかったことを示す証拠であった。ずっと過去にはヒトは言葉を扱えたのである。(猿の惑星を支配していた猿は、ヒトは下等な生物で言語を扱えないと考えていた)

参考
sVHSのビデオデッキ
アマゾンの達人


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