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Channel: kyupinの日記 気が向けば更新
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レキサルティはなぜ効果発現が早いのか?

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レキサルティが自分に合っている際は、服薬開始後4日から7日目で何らかの良い効果が感じられる。

 

特に不安感、抑うつ気分などに対しては効果の発現が早い。また、体が動くようになる、表情が明るくなるなどの症状も改善が早いようである。

 

この不安、抑うつ改善が早い理由だが、セロトニンの再取り込み阻害のような悠長な作用機序ではなく、レセプターに直接作用(パーシャルアゴニストないしアンタゴニスト)するためであろう。

 

過去ログでは、

レキサルティは5HT1Aに対しパーシャルアゴニストとして作用するが、5HT2Aにはアンタゴニストとして作用している。レキサルティの5HT1Aに対するパーシャルアゴニスト作用により、抗不安、抗うつ、EPS軽減をもたらしている。

 

などと記載している。この直接作用が早いのである。

 

5HT1A(パーシャルアゴニスト)

抗不安、抑うつ、錐体外路症状軽減(アカシジア軽減)

 

5HT2A(アンタゴニスト)

錐体外路症状軽減(アカシジア軽減)抗精神病作用。

 

エビリファイ(アリピプラゾール)は上の2つの作用がかなり少ないため、抑うつなどに補助的に処方されるとしてもドパミンライクのD2レセプターへの直接作用にほぼ限られている。この効果発現も比較的早い。

 

それに対しレキサルティはエビリファイ類似の作用に加え、上記2つのレセプターへの作用も持つため、薬理作用に厚みがあると言える。

 

参考

レキサルティはなぜ不安やうつに効くのか?

レキサルティがフィットしている指標

それまで服薬していた抗精神病薬をレキサルティに変更する際の注意点

レキサルティとエビリファイの低用量での振る舞いの相違

 

 

 

 

 

 

 


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