うちの病院では既にほとんどの職員がワクチン接種を終えている。これから接種する人は体調不良だった人くらいで、接種しないと言う人はほとんどいなかった。むしろ一般の人より早く接種できるのを喜んでいるほどだった。(最近入職した若い職員など)
現在、高齢の入院患者の接種が終わったところである。デイケアやグループホームの患者さんも高齢者は接種を終えている。一方、60歳くらいの入院患者さんはまだ接種が始まっていない。それでもなお、院内の接種率は職員を含めかなり高い。現在の精神科入院患者さんは高齢化しているからである。
現在、職員がほぼ接種を終えているので、職員がウィルスを持ち込んでクラスターが起こるリスクははかなり低い。これは東京都などで病院職員の新規患者がほとんどいないのを見てもワクチンの有効率が高いことがわかる。
なんと新型コロナを発症するより、ワクチン接種する方が確実に抗体が上がると言う。そのため一度、新型コロナを発症した人もワクチン接種を推奨されている。
うちの病院ではアレルギー体質などの理由で接種しないという人がほとんどいなかった。接種は強制ではないので、しない選択肢ももちろん許されていた。患者さんに関しては、一部、家族からの強い希望があり接種しなかった人がいる。これも問題ない。病棟内の人が高いパーセントで接種すれば、しない人にも恩恵がある。これが集団免疫の考え方である。
特に2回目のワクチン接種後に、頭痛や発熱が結構な割合でみられる。発熱は女性の方が多い印象。インフルエンザワクチンに比べ今回の新型コロナワクチン(ファイザー製)の方が断然、副反率が高い。国内では因果関係は不明だが、接種後の死亡者が出ている。(100名以上)。
上の動画ではピョコタンが反ワクチンの人たちのものの考え方について言及している。特に陰謀論について。
新型コロナのワクチンは少々の副反応や死亡者が出ていたとしても、国の方針で進めざるを得ないものである。また、国も国民に強制的に接種するとは言っていない。
ワクチン接種の推奨は社会防衛の意味合いが大きいと思う。精神医療の法律的根拠に出て来るポリスパワーに似ている。
国民に広く新型コロナワクチン接種を呼びかけるのは、はオリンピックのためではなく、経済活動を含め国民の生活を正常化するためである。
最初の動画は細かいところはともかく、ピョコタンとほぼ同じ意見なので今回アップしている。特に反ワクチンの思想と陰謀論の思考の共通点について。ついでに言えば反精神医学の思想も同じラインに存在している。
また、この動画のコメント欄にけっこう反ワクチン派の人がコメントしていることは非常に興味深い。実際には、日本国内でこの確率ほどは反ワクチンの人はいないと思うよ。これはインターネットでは情報の偏りが生じやすいことを示していると思う。
なお、医療従事者には子供はいないので、現在、接種を受けた子供はおそらくほとんどいない。また公費による接種対象は12歳以上とされている。
成人に比べ、子供(12歳以上)に関しては受けない、あるいは受けさせない選択肢を取るケースが多くなるように思う。その理由は、子供は重症化する率が高齢者より低い上に、死亡者もいないからである。また子供の方が、アレルギー反応も高齢者より強く出る可能性がある。
それでもなお、成人のワクチン接種者が国内に高いパーセントでいるなら、接種しない子供もウイルスから守られるはずである。