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患者さんは精神科医のどういうところを見ているのか?

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診察中、転院前の精神科医がどんな風だったかを話す患者さんがいる。それはマイナスの話が多いが、「患者さんはそんなところを見ているんだ」と驚くし、どのようなことが患者さんの心証を悪くするか参考にもなる。以下に例を挙げる。

 

◯精神科医がジーパンで診察していた。

これはどうなんでしょう。精神科医はフォーマルな格好で診察することはむしろ稀で、特に単科精神科病院では、普段着で診察している医師が多いのではないかと。男性精神科医では、ステテコで診察している人がいるくらいなので、ジーパンくらいで驚いてはいけない。

 

自分はどうかというと、ジーパンは持っているが、伸縮性が乏しいので診察時には着たくない。また、この話を聴いてからいっそう着にくくなった。何故なら、その患者さんは、ジーパンを着て診察しているなんて不真面目すぎると語っていたから。ジーパンは自宅で洗えるので、クリーニング代の節約になると言ったところ。

 

◯医師が患者さんの名前で呼びかけしない。

〇〇さんとは言わず、貴方などと言うと、非常に怒る人が実際にいる。〇〇さんと呼ぶようにしても、うっかり貴方と言ってしまうこともあるだろうと思う。このようなことを聴くと、「もしかして、カウンセリングのマニュアルに名前で呼びかけるように記載されているのでは?」と思ってしまう。

 

◯精神科医が金髪に染めていた。

これはマジで患者さんが激怒していた。患者さんの年代にもよると思うが、やはり医師の理想像ってあるんでしょう。医師の金髪がチャラい印象を与えてしまい、不真面目とみなされてしまうのかもと思う。しかし思い浮かべて欲しい。一大決心をして精神科に受診し、悩んでいることを話そうと思った時、目の前にチャラいお兄さんが座っていたとしたら、話す気にならなくなると言うのはあるかもしれない。

 

〇アクセサリーがチャラ過ぎる。

結婚指輪くらいなら問題ないと思うが、担当医が海外のロックバンドのようなド派手なネックレスとか、ブレスレットをたくさん付けていたらしい。これも金髪の医師と同じようなチャラい印象があると思う。もうこの医師には話したくないみたいな。

 

◯体が臭い。鼻が曲がる。

これは実話である。しかも知っている医師なので、なるほどと思った。滅多に風呂に入らない上に、靴下を履かずサンダルで診療しているため、患者さんには大変な悪臭である。この評価は必然と言えた。しかも、すごく彼のクリニックは流行っているのである。この奇妙な現象について、うちの病院の看護師さんの見解は、「医師を信頼しているとその臭いも気にならなくなるんじゃないでしょうか?」

 

全くです。

 

◯明らかに男性なのに女装した精神科医が出て来た。

これは10年に1度の大事件。LGBTの人たちの人権は守られるべきと思うが、精神科医は患者さんの心理負担を少なくして診療した方が良いので、見た目の異様さが明らかだったとしたら、診療環境としてまずいのではないかと?

 

このような悪評価を、差別だとかそのような視点で語る人がいたとしたら、精神科医が接遇を含めたサービス業でもあることの認識が欠けていると思う。

 

その医師が、はるな愛や椿彩奈くらいの真の女性と見分けがつかないならほぼ問題がないと思うが、明らかに男性とわかるような人が女装して診察は、患者さんもかなりストレスになるし信頼もされにくい。

 

◯あの精神科医は、〇〇という薬も知らなかった。

〇〇に当たる薬が日本で発売されている薬でないなら、知らない医師も多いのではないかと。まして麻薬系だと知らないとしてもその医師の評価を下げるものではない。ただし将来発売になるかもしれないケタミンなどは本邦未発売でも知っている精神科医が多いと思う。

 

 

 

 

 


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