新型コロナ治療薬の1つにラゲブリオという薬がある。これは朝夕4カプセル、1日8カプセルを5日間服用する。ラゲブリオの薬価は非常に高価で、5日間服用すると約9万円かかる。なお、先月9月までは無料だったが、今月からは有料である。しかし3割負担でも国から援助があり27000円にならず9000円ほどである。
静岡県のホームページから。
今回は、ラゲブリオという特別に大きなカプセルについての話。日本人は、カプセルは喉を通らないとか、途中で引っかかるなどの訴えが多く不評である。これはおそらく体のサイズに関係している。
海外のコンビニなどに行くとサプリメントや解熱剤などが売られており、時にメチャクチャでかいカプセルに遭遇する。これは体型の大きい外国人は日本人ほどカプセルを苦にしないのである。
上に挙げたラゲブリオカプセルを見ると、長さが100円玉と大差がない。これほど大きいカプセル剤を朝夕4カプセルずつ飲まないといけないのである。僕は服用したことがあるが、翌朝少し軽くなった感じだったので少し効いたと思った。カプセルのサイズは気にならなかった。
ラゲブリオは0号カプセルで、一般に薬を入れて販売されているカプセルの中では最大である。実は00号とか000号カプセルと呼ばれる更に大きいカプセルがあり、Amazonや楽天でも空カプセルとして普通に買える。
00号や000号カプセルは空カプセルで、おそらく漢方薬とか特別に味が悪い粉薬を入れて使う用途向けである。マニュアル仕様の剤型なのである。
精神科の薬で特に大きいカプセルというと、イフェクサーが挙げられる。イフェクサーは1号カプセルで、ラゲブリオよりやや小さいサイズである。精神科で使われる1号カプセルには、他にジスバルがある。
1号カプセルは大きすぎるので、自動分包機で分包に失敗することがあるらしい。イフェクサーは数カプセルあることもある。
2号カプセルは精神科ではおそらくない。ひょっとしたら、ジェネリックにあるのかもしれない。
3号カプセルで精神科薬で代表的なものはサインバルタ30mgカプセルである。また、ストラテラも全剤型がなぜか3号カプセルに統一されている。ストラテラは全て同じサイズだが、色で判別できるようになっている。
4号カプセルは基本サイズで、精神科薬ではサインバルタ20mgカプセルが挙げられる。服用したことがある人ならサイズ感が思い出せると思う。
5号サイズはかなり小さな剤型である。先日アップしたアタラックスPが5号カプセルである。
6号カプセルはおそらくない。あまりにも小さいと十分な用量の薬が入れられないというのがある。
日本人がカプセル嫌いなのは製薬会社もよくわかっていて、リリカなどは当初カプセルを売り出したが、その後、錠剤になった。これは日本人のニーズに応えたものである。
ラゲブリオは緊急な薬物なので、欧米仕様の薬がそのまま販売されているといったところだと思う。
参考