精神科主治医による患者さんの色の話
単科精神病院では、精神科医は土日でない曜日を1日休むスケジュールのことが多い。これは、入職時の契約にもよるが、うちの病院では土曜日も診療するため、交代で土曜日に働いた分、平日に休むというスケジュールになっている。担当医の休日に患者さんが受診すると、やむなく他の医師に診察を受けることになる。過去ログでは、主治医でない場合、病状が悪くても薬を変更し辛いので困るといった記事がある。...
View Article0号カプセル、ラゲブリオ
新型コロナ治療薬の1つにラゲブリオという薬がある。これは朝夕4カプセル、1日8カプセルを5日間服用する。ラゲブリオの薬価は非常に高価で、5日間服用すると約9万円かかる。なお、先月9月までは無料だったが、今月からは有料である。しかし3割負担でも国から援助があり27000円にならず9000円ほどである。 静岡県のホームページから。...
View Articleラゲブリオの脱カプセルと簡易懸濁法
前回の記事のコメント欄で、一応薬剤師さんから、ラゲブリオを脱カプセルして水に溶かし懸濁液にして服薬も可能という指摘があった。 しかしラゲブリオの添付文書では、その方法が良いとは記載されていない。...
View Article統合失調症の病状悪化と麻痺性イレウス
統合失調症の人の病状悪化、特に緊張病症候群(特に昏迷)を呈する病態では、便秘はあっても下痢になることはほとんどない。交感神経緊張状態なので、相対的に副交感神経の働きはかなり弱まる。 このような際に、しばしば麻痺性イレウスを生じる人がいる。抗精神病薬は基本、遮断薬で、薬そのものも便秘になりやすいため、治療が極めてしにくい状況に至る。...
View Articleお口の周りの模様がかわいいハチワレさん
このネコは雑種だろうが、三毛猫とかぶちではなく、キジネコでもなさそうである。お顔がハチワレなのでそう呼んでいる。ネコおばさんがカリカリをやる直前に撮影したもの。しきりに後方を気にしているが、他のネコがいるわけでもなかった。 これは別の日に同じネコを撮影したもの。お口の周りの模様が可愛い。左耳がカットされておりメスネコである。だから最初の頃は三毛猫の亜型かも?とか思っていた。...
View Article新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの話
この時期、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンが並行して行われている。新型コロナワクチンは初回から漏れなく接種している人は7回目になる。...
View Articleいつも1年くらい通院中断し、再び診察に来院するうつ病の患者さん
タイトルにあるように、いつも1年近く再診がなく、突然受診する人がいる。診断はうつ病だが、あまり重くないのだろう、処方はレクサプロ10mgだけである。 その後、徐々に体調が良くなるのか、本人は「やはり薬は飲まないとダメですね」と言う。それが毎回なのである。...
View Article高齢者の疼痛の話
入院中のアルツハイマー型認知症の高齢女性が、時々頭痛や腰痛を訴えて痛み止めや湿布を希望することが不思議でならないでいた。 その人は重度の認知症で、面会の夫の顔も忘れており、入院中の男性患者を自分の夫と間違っているようなレベルである。診察中の話も5秒後には忘れている。 そのような人が痛みを感じて痛み止めを希望するのが不思議なのである。...
View Article業務連絡、アメブロメールの設定の件
アメブロメールは正しく設定しないと、せっかく質問を送ってもこちらから返信できないです。 これがデフォルトでこうなっているのか、あるいは個々のユーザーが最初にうっかりこの設定にしてしまったのかは不明です。 必ず「メッセージを受信する」設定にしておくこと。過去にもこのような注意喚起はしていたのですが、実際にこのような画像を提示したことは初めてです。...
View Article子犬のように走り回るタスマニアデビル
タスマニアデビルが子犬のように走り回っている。お食事中以外はいつも落ち着きなく走り回っている印象。タスマニアデビルは視力が弱く嗅覚が鋭いらしい。これも犬に似ている。 背景でニュージーランド、オールブラックスのハカのような叫び声が聴こえるが、アポリジニのショーである。これはハカのようなものである。...
View Article時代劇に出て来る御落胤の話
落胤 - Wikipediaja.m.wikipedia.org 上は御落胤のWikipediaの記事である。ここには特に江戸時代以前の高貴な人物の御落胤が列挙されている。落胤は父親に認知されない庶子のことを言い、厳密には高貴な出自ではないケースも含むと思う。...
View Articleベルソムラのアルミシート
ベルソムラは丈夫なアルミシート包装である。PTPのまま貰った人は出すのに少し力を要する。今回は、なぜ、ベルソムラはこのような仕様になっているか?という話。 このアルミシートは結構硬く、取り出しにくく、扱いを誤ると指を切りかねないものである。このような頑丈な包装の理由は、ベルソムラ錠が光線に弱く、湿気にも弱いことから来るらしい。...
View Article精神科医の年齢によるベンゾジアゼピン処方の温度差
ベンゾジアゼピンは抗不安薬や睡眠薬として処方されてきた歴史がある。年配の精神科医はベンゾジアゼピンの処方経験の多さと副作用で困った経験が稀なためか、ベンゾジアゼピン処方に対し若い精神科医より抵抗がない。 ここで言う若い精神科医とは40歳代以下くらいであろうか?...
View Article真の双極性障害の見極めについて
現代社会では、双極性障害は双極Ⅱ型障害なる病態も包括するようになり、双極性障害の総数がかつてより多くなっている。 これは色々な考え方があると思うが、双極性障害の遺伝的要因を考慮するなら、激増しているとしたら奇妙な話である。...
View Article新型コロナ後のオーストラリア旅行
2020年から2022年にかけて新型コロナの流行で海外旅行どころではなかった。オーストラリアはよく遊びに行く国だったが、一大決心で数年ぶりに旅行に出掛けた。上の動画はワラビーの食事風景である。...
View Articleリエゾンで何らかの向精神薬が当たっていて精神症状が悪化している事例
リエゾンでは中核病院ではない場合、高齢者を診察することが多い。若い人もいないわけではないが特別な症例である。例えば脳炎やギランバレー症候群など。 リエゾンで、おそらく薬が当たっていて精神症状が悪化していると思われるケースを挙げてみた。...
View Article少量ラミクタールはエネルギーがいらない
今日は犯罪被害者の治療の話。 精神科では犯罪を契機にメンタルを悪くして初診する人たちが一部にいる。そう多くはないが数年単位では時々ある。 ここで言う犯罪だが、社内でのパワハラとかセクハラは含まない。パワハラなども広い意味の犯罪に類するものかもしれないが、被害者が自殺するとかでない場合、事件化しないことが大半である。パワハラなどによりメンタルをやられて精神科受診する人々についてはいつかアップしたい。...
View Article太宰治の「犯人」という短編
「僕はあなたを愛しています」とブールミンは言った「心から、あなたを、愛しています」 マリヤ・ガヴリーロヴナは、さっと顔をあからめて、いよいよ深くうなだれた。――プウシキン(吹雪) 「犯人」という短編は上のような文章から始まる。この作品は青空文庫で読める。短い作品なので興味がある人は以下のリンクで読んでみてほしい。 太宰治 犯人www.aozora.gr.jp...
View Article現在の精神科病院入院と喫煙
近年は、一般の身体科病院はほとんどが敷地内禁煙となり、入院したらほぼ喫煙できない。敷地内全面禁煙に移行する過渡期に敷地内喫煙スペースを設けている総合病院もあった。...
View Articleユーカリの葉をお姉さんから貰って食べるコアラ
カランビン動植物園の動画。飼育員のお姉さんから貰って食べている。手で掴んで食べていることに注意。 この動画に出て来るコアラは、マジかわいいコアラだと思う。コアラは一様ではなく、かわいいコアラとそうでないコアラがいる。 カランビンのほとんどのコアラは色白で、毛の色が薄い印象。一方、ケアンズのコアラはもう少し黒い感じで、この2匹ほどかわいくはないことが多い。...
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