覚醒剤中毒後遺症のおっさんがあまりにも統合失調症ではなかった話
覚醒剤使用歴の患者さんは不眠で困っていることが多く、他にイライラ感、幻聴や幻視などもあるが、そこまでの症状がない人も多い印象である。 稀に幻覚や幻視の体験をしゃべり始めると止まらないほど多彩な異常体験がある人がいるが、統合失調症の患者さんに比べそこまで幻覚を苦にしていないようにも見える。幻聴があっても黙っているか、苦痛な体験として語らない人もいるほどである。 例えば荒唐無稽な幻覚。...
View Article死にゆく精神病院2023NEW!
『死にゆく精神病院』最近、うちの県でも満床にならない精神科病院が増えてきている。病院によっては、20%も空きが出ていることもあるほどだ。うちの病院は現在99%であるが、数日前まで…ameblo.jp...
View Article新入りのキジトラ
最近見るようになっためちゃ人に懐いているキジトラ。耳をカットされていないし、ノラネコのように人を恐れる感じなど微塵もないので多分捨てられたネコだと思った。 こんな風に草むらから出てきてこちらに近づいて来る。 人の前で横を向くなど慣れている。 耳はカットされていない。実際に避妊手術がされているかは不明。飼い猫だと、避妊手術をしても耳をカットしないので。...
View Articleレキサルティ、 うつ病・うつ状態の効能追加の承認取得
抗精神病薬「レキサルティ」 うつ病・うつ状態の効能追加の承認取得 |ニュースリリース|大塚製薬大塚製薬のニュースリリースをご覧いただけます。www.otsuka.co.jp...
View Article今年の年賀状とプリンタの話(2023年12月)
毎年、12月末は年賀状でエネルギーを使う。今年は、早く終わらせるため最新のキヤノンのプリンタを12月半ばに購入していた。おそらくプリンタ付属のインクだけでは間に合わないと思ったので替えのインクセットも準備していたのである。 毎年、年賀状は夫婦で240枚くらい書くので、いつも250枚購入している。家族が郵便局に勤めている人から購入するので喜ばれる。...
View Article統合失調症と抗パーキンソン病薬の話
統合失調症の治療における抗パーキンソン薬については過去ログのアキネトンのテーマに記載している。以下に1つだけリンクを挙げている。 『抗精神病薬治療におけるアキネントン処方量減少の話』昔の統合失調症治療は定型抗精神病薬しか選択できなかったため、しばしばアキネトン(ビペリデン)が併用されていた。例えば以下のような処方。 セレネース 3㎎アキネ…ameblo.jp...
View Article治療した方が遥かに良いことに気づかない病態
たまにネット上に、精神病は単に変わった考え方をする人じゃないですか?と言う人を見かける。これは精神病の実在を否定的に見ている人たちである。 これはおそらく反精神医学的思考へのスペクトラム上にあるのでは?と考えている。 これらの考え方が間違っていることは、実際に精神病の家族がいる人には理解できるであろう。...
View Articleホテル日航アリビラから見た1月のニライビーチ
まだ日が上がる前、ホテルのベランダに出てニライビーチの動画を撮影。2024年1月。この動画ではピューと寒そうな音がしているが、実際にはそういう音はしなかった。 1月に沖縄に行くことは滅多にない。今回、冬の沖縄の気候について思ったこと。...
View Article最近、精神科で外国人の受診や入院が増えていること
僕は長く警察署留置者の診察をしているが、最近、外国人留置者の初診が増えてきている。また、以前は中国人が多かったが、最近は東南アジアの人も増えて来た印象。しかし統計上は外国人の犯罪が増えているわけではないらしい。...
View Article長期間、夫からDVを受けてきた奥さんの話
夫からDVを受けている奥さんは、離婚ないし別居しない限り、それから逃れることなどできない。 またDV夫を精神科病院に連れていくことはもっと困難である。 DV夫が奥さんを殺すとか、誰が見てもDVによる大怪我と見なされるくらいのことが起こればやっと警察が介入する。DVは民事的な事例と思われているのかもしれない。事情を聴取された際に、奥さんが夫から受けた怪我と言わないこともあるからである。...
View Articleグランドセイコーのスプリングドライブの話
『高級腕時計を買った話』僕は、基本、物欲がない男で、とりわけ高級な車が欲しいとかはない。それは腕時計も同様である。 ずっと以前、20年ほど前くらいに東京の銀座まで腕時計を買いに行った…ameblo.jp...
View Article近年、忍容性が低すぎて治療が難しい患者さんが増えていること
近年、向精神薬で思わぬ眠さが出たり、嘔気が激しい、あるいは著しい違和感などで薬物治療が続かない人が増えている。昔はSSRIやSNRIがまだ発売されてなかったが、そういう印象を持つことはなかった。 重要なのは、古典的抗うつ剤よりSSRIやSNRI、あるいはトリンテリックスの方が副作用が少ないとされていることである。 少なくとも、副作用が少ない薬が多く処方されているのに、逆の印象を持つのである。...
View ArticlePL顆粒とPA錠が著しく不足していること
風邪薬としてよく知られているPL顆粒とPA錠が遂に不足し始めている。この2剤の正確な名称はPL配合顆粒およびピーエイ配合錠である。 これらの風邪薬は、薬局で売られている風邪薬と大差がない。またアセトアミノフェンが入っていることからカロナールが主の薬である。...
View Article新型コロナ感染と高齢入院患者さんへの影響について
単科精神科病院で新型コロナのクラスターが起こると、必ず高齢の入院患者さんが感染する。これは、高齢者は若い人より免疫機能が低いことも関係している。今の精神科病院は高齢の入院患者さんばかりなので、自然と多くの高齢者の感染前後の様子を診ることになる。...
View Articleノラネコがエサをもらって食べている動画
このノラネコは雑種だが、身体の模様を見るとアメショさんとかも入っているのかもしれない。左耳をカットされており、メス猫である。 ネコおばさんがエサをやる直前にちょっと待ってもらって撮影。行ったり来たりしている。こう言うと悪いが、お口の周りの泥棒模様がかわいい。...
View Article奇跡的改善と不慮の事故死
今回の記事はオカルトのテーマである。内容が内容だけに最初に書いておく。 よく巷では、宝くじに当たると悪いことが起こるとか、死ぬなどと言われることがある。根拠は薄いが、おそらく人の運量は一定なので、一度に運を使うと、その反動が来るといった感じだと思う。...
View Article2001年5月から2024年2月までに診た入院患者の総数
僕は退院患者さんの処方をワードに残す習慣をつけており、ページ数を調べると入院患者総数がすぐにわかる。 また、例えば10年間入退院を繰り返した患者さんの処方変遷を検索できるのでとても便利である。 しかし、入院後、月をまたがず1〜2週間で退院したなどの超短期間で退院した人は最終処方の記録が残らないので、真の入院患者総数は今回調べた数より少し多い。処方箋の内容のみなので診断まではわからない。...
View Articleエチレングリコールとオランザピンが検出された幼児殺害事件
【速報】4歳次女を殺害容疑で両親逮捕 次女体内からは有毒物質「エチレングリコール」と大量の向精神薬「オランザピン」成分検出 東京・台東区|TBS NEWS...
View Article双極Ⅱ型の軽躁状態と普通に調子が良い時の相違について
双極性Ⅱ型では、主に「双極性うつ」が問題になることが多い。双極性Ⅱ型の人たちの困難さは、ほとんどの人が躁状態ではなく「うつ状態」に起因する。また、軽躁状態が収束するに従いうつ状態が生じることも多く、軽躁状態の程度(ボリューム)や持続期間も無関係ではないと言える。...
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