僕は退院患者さんの処方をワードに残す習慣をつけており、ページ数を調べると入院患者総数がすぐにわかる。
また、例えば10年間入退院を繰り返した患者さんの処方変遷を検索できるのでとても便利である。
しかし、入院後、月をまたがず1〜2週間で退院したなどの超短期間で退院した人は最終処方の記録が残らないので、真の入院患者総数は今回調べた数より少し多い。処方箋の内容のみなので診断まではわからない。
2001年5月~2024年2月は約23年間である。2000年~2005年頃まではほとんど満床だったので入退院が少ない。入退院があまりない期間は平均在院日数も長期になる。そういう計算式だからである。
今調べたところ、この23年間の入院患者数は836名であった。1年あたり37.5人。月あたりは3人になる。
実感としてもう少し多いような気がしたので、2014年1月から2014年1月までの入院患者数を調べたところ352人であった。1年あたり35.2人だったのであまり差がなかった。
僕は2003年頃から院長になっているので、院長が診ている患者数としてはけっこう多いのではないかと思う。
僕がこのような統計を残しているものは、今回挙げた入院患者数と、新患サマリーである。サマリー数で新患人数がわかるが、2017年頃からなので、ここ7年間くらいである。その他、リエゾン患者のサマリーも5年以上残っている。これはいかなる診療科から診察依頼が多いかなど、すぐにわかるので、いつか記事に挙げたい。
新患サマリーをしっかり記載するようになり、自立支援法診断書、精神障害者保健福祉手帳診断書、年金診断書、他病院への紹介状が書きやすくなった。コピペで対処できる部分が多いからである。
新患サマリーは全員残っているわけではなく、新型コロナが大流行している時期の警察署留置者の診察を院外のプレハブで診ていたときは記載していない。
それはフェースガードなどを付けて診察していると、フェイスガードが曇ったり、パソコンが画面が光で反射したりで、見にくくて書いてられなかったからである。紙カルテに普通に記載した方が簡単だったのでワードのサマリーは残っていないのである。
そのような理由で新患サマリーも100%は残っていないが、相対的に僅かなので誤差だと思う。
精神科民間病院では、個々の患者さんの手間がかかる記録はできればしたくないが、記録しておいた方が治療上メリットも大きいので、必要性が上回ってしているのである。