何年か前の話だが、家の中の電球を出来る限りLED電球に変えた。節電のためである。今はLED電球もかなり安価になり、標準的な電球(E26)では、1000円以下で買える。
最初、1000円以下のE26口径の電球を全て交換したが、色々と難しい問題があることに気付いた。
LED電球はまず「電球色」と「昼白色」の2種類がある(それ以外もあるのかもしれないが詳しくない)。
「電球色」はいわゆる昔風の裸電球の橙色というか暖かみのある光で、「昼白色」は太陽色のような明るい光である。
暗くて良い場所は電球色でかまわないが、本でも読みたい場所は昼白色の方が良い。例えばトイレとか。
電球色も明るい高ルーメンのものがあるのだろうが、同じ価格帯だと昼白色の方が明るいものが買える。
昼白色はトイレとかお風呂はあまり明るさが気にならないと言うか、むしろ明るい方が便利なんだが、寝室などは明るい昼白色はまぶし過ぎて疲れると思った。特に寝室でテレビを観る時など。
明るい昼白色のLED電球はなんだか疲れる。
当初は、そういう事態は想定しておらず、寝室用に昼白色のものを買ったが、どうしても馴染めず電球色を買い直した。
大損害!
昼白色を選んだ理由は、寝室でも本を読んだりするので明るい方が良いと思ったから。ところが、部屋が明るすぎるとLEDタイプの液晶テレビはなんだか観辛い。お互いに明るさが喧嘩する感じ。
しかも、寝室はやや小さいサイズのE17の4つだったため、当時はまだ26Eに比べ高価だった(4つで1万円程度)。
どうしても眩しく疲れるので電球色を買い直した。LEDはいったん買ってしまうと、そうそう壊れるものではなく、40000時間は使える。
一生ものじゃない!
というわけで、今は使うに使えない17EサイズのLED電球が4つも残っている。台所も偶然17Eのサイズだったが、LEDを使い始めると、耐久性が断然高いことに気付いた。全く切れないからである。
従来の台所の17Eサイズの普通の電球はすぐに切れていた。全く呆れるほど。付けた3日後に壊れたことすらある。300円ほどなので、そう痛くはないが、買いに行く手間がかかる。それに3日くらいで切れるとなんだか腹が立つ。
台所がなぜ切れるのかわかっており、たぶん接触があまり良くないんだと思う。
それをLEDに交換したところ、全然切れなくなった。ああいう耐久性は優れものだと思う。
結局、家全体で17Eのものは7つしか必要がないが、このまま壊れない状態が続くと、今余っている4つは使う機会が何時来るのか想像もできない。台所は17Eの昼白色で、寝室は電球色である。
そうだ!
実家で使おう!
と思って帰省した時に持っていってみたが、26Eは必要だけど、17Eなんて1個もなかった。26Eもルーメンが低すぎて不適切な場合もある。
LED電球はなんだかコンピュータ的な色合いで、特に昼白色は疲れる光源だと思う。気にならない人も多いのかもしれないが、僕は気になる。
その部屋の適切なルーメン数がどのくらいなのかがわかり辛い。テレビの明るさとの関係もあり、選び方が結構難しい。
現在、リビングのシャンデリア風のものをLEDに替えたいが、高価な上に、交換して疲れる色だったら使わない結果になりかねず、そのまま蛍光灯タイプのものを使い続けている。嫁さんが交換に大反対しているのもある。
LED電球にこのような欠点があるなんて当初は考えてもいなかった。
少なくとも、交換した部分は従来もたいして電気代がかかっていない場所なので、トータルの電気代の節約は、たぶん液晶やプラズマテレビ、冷蔵庫、エアコンが貢献している方が大きいと思う。
ところで、LED液晶テレビはなぜか、なんだか疲れる。だから、寝室は仕方がないが、リビングの大型テレビはパナソニックのプラズマテレビにしている。
電気店では、液晶テレビの方が明るくて綺麗だが、家庭ではプラズマテレビの方が馴染む印象。電気店では照明が眩いほど明るいため、液晶テレビが見栄えがすると言うか良いように見えるが、家庭ではそこまで明るくないので、プラズマの方が自然な明るさなので気に入っている。
プラズマテレビは液晶テレビに押されているが、果たして将来も造り続けられるのだろうか?
少し心配。実際、パイオニアのクロは製造を止めてしまったほどである。
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LED電球の種類と明るさについて
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