昔は精神病院の自転車置き場は盛況だった。もちろん、入院の患者さん用である。
外出が自由にできる開放病棟に入院している人は、よく近くのラーメン屋に行ったり、総合電器店(例えばヤマダ電機)などに買い物に出かけたりしていた。
今は自転車を使う人が非常に少ない。若い人が入院した時くらいである。
学生さんは、入院中、中学や高校に通っている人がいるが、このようなケースも極めて少ない。実際、高校の場合、入院したからといって転校が効かないので、通うのは大変である。
現在、自転車置き場のスペースは埃だらけで、使えないような自転車ばかりになりつつある。
これは、入院患者が高齢化したのが全てである。自転車に乗ってどこかに行くような人があまりいなくなったのである。
彼らは、たまに行く時でもタクシーで行っている。
古典的精神病院が斜陽産業のはずである。
参考
お盆の時期の精神科病院、今昔
精神科病院の夏祭り
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精神病院の自転車置き場
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