ある日、ある男性患者さんの診察中、
僕の勤めている会社はブラック企業なんですよ・・
と言う話を聞いた。彼の会社は僕も知っている上場企業である。ちょっと驚いたので、どのようなところがブラックなのか、尋ねてみた。
よく考えると、「上場企業だからブラック企業ではない」とは言えない。定義的には、正確ではないかもしれないが、
1、給料が安い。
2、拘束時間が長い。
3、サービス残業が多い。
4、休日が少ない。
5、福利厚生が良くない。
6、会社で上司の暴言だとか、人遣いが荒い。その結果、長く勤める人が少ない
くらいだと思っている。彼はその会社に20年以上勤めており年収も悪くない。もちろん上記の一部はあるにはあるが、彼の「ブラックと言う意味」はそのようなことではなかった。
彼によると、「人をうつにさせる上司」がいるらしい。厳密には上司とは言い難いのであるが、とにかく勝手なことができる立場らしいのである。(参考>人をうつに陥れる達人)
その点では、ブラックと言うより人間関係が最悪の職場であり、彼のうつの本質は「適応障害」的なものである。
先日、テレビのエンタの神様で「東京03」の、
ある喫茶店でオーナーの子供を雇っているため、その横暴さを誰も諌められず、客に耐えて貰う。
という本末転倒というか、笑えるコントを観た。今考えると、この状況に非常に似ていると思った。
その上場会社は、重要な取引先のオーナーのバカ息子を雇わざるを得なくなり、また、そのバカ息子も自分が特別な社員であるとわかっており、年下なのに他の社員に対し尊大な態度で、全て自分の思い通りになるといった感じで振る舞っていたようである。
これはブラックとはまた違うと思った。確かに、その環境は最悪だが。
彼に、そのことを上司に伝えて、何とかして貰うように指導した。一般に、このようなことがなんとかできない企業こそ、ブラックと言われても仕方がない。
このような人がいると、良い人が去っていき、悪い人だけ残る感じになる。
結局だが、うまく決着が着いたのである。
その問題の人は「遠島」を申し付けられた。しかも800km以上遠方に異動になったのである。
このようなことはブラック企業とは言えない対処だと思う。
その問題の人物は、きっと次の職場でも問題を起こすはずだ。最終的に、取引先の自分の親父の会社に戻る流れになるように思った。
なぜなら、彼は武者修行のために他の会社に出されていると思うからである。
何が武者修行なのか、サッパリわからんのだけどね。
(おわり)
参考
人をうつに陥れる達人
僕の勤めている会社はブラック企業なんですよ・・
と言う話を聞いた。彼の会社は僕も知っている上場企業である。ちょっと驚いたので、どのようなところがブラックなのか、尋ねてみた。
よく考えると、「上場企業だからブラック企業ではない」とは言えない。定義的には、正確ではないかもしれないが、
1、給料が安い。
2、拘束時間が長い。
3、サービス残業が多い。
4、休日が少ない。
5、福利厚生が良くない。
6、会社で上司の暴言だとか、人遣いが荒い。その結果、長く勤める人が少ない
くらいだと思っている。彼はその会社に20年以上勤めており年収も悪くない。もちろん上記の一部はあるにはあるが、彼の「ブラックと言う意味」はそのようなことではなかった。
彼によると、「人をうつにさせる上司」がいるらしい。厳密には上司とは言い難いのであるが、とにかく勝手なことができる立場らしいのである。(参考>人をうつに陥れる達人)
その点では、ブラックと言うより人間関係が最悪の職場であり、彼のうつの本質は「適応障害」的なものである。
先日、テレビのエンタの神様で「東京03」の、
ある喫茶店でオーナーの子供を雇っているため、その横暴さを誰も諌められず、客に耐えて貰う。
という本末転倒というか、笑えるコントを観た。今考えると、この状況に非常に似ていると思った。
その上場会社は、重要な取引先のオーナーのバカ息子を雇わざるを得なくなり、また、そのバカ息子も自分が特別な社員であるとわかっており、年下なのに他の社員に対し尊大な態度で、全て自分の思い通りになるといった感じで振る舞っていたようである。
これはブラックとはまた違うと思った。確かに、その環境は最悪だが。
彼に、そのことを上司に伝えて、何とかして貰うように指導した。一般に、このようなことがなんとかできない企業こそ、ブラックと言われても仕方がない。
このような人がいると、良い人が去っていき、悪い人だけ残る感じになる。
結局だが、うまく決着が着いたのである。
その問題の人は「遠島」を申し付けられた。しかも800km以上遠方に異動になったのである。
このようなことはブラック企業とは言えない対処だと思う。
その問題の人物は、きっと次の職場でも問題を起こすはずだ。最終的に、取引先の自分の親父の会社に戻る流れになるように思った。
なぜなら、彼は武者修行のために他の会社に出されていると思うからである。
何が武者修行なのか、サッパリわからんのだけどね。
(おわり)
参考
人をうつに陥れる達人