ここで言うインターフェースとは、ユーザーが例えばコンピューターを利用するための操作方法などを指している。
自宅では、2台のテレビを使っているが、50型はパナソニックで、40型は東芝である。東芝のテレビはUSBでハードディスクを繋いで番組が録画できる仕様になっている。現在、2台ほどハードディスクを繋いでいるが、最後の1台も30%しか残っていない。新規に繋げられないことはないが、きりがない上、永遠には保存できないので消去しながら使っている。
きりがないし、意味もないと思うのは、これらの保存した番組はテレビ本体が使えなくなった時点で、他のメーカーのテレビはもちろん東芝のテレビでも再生できないからである。ハードディスクの録画番組は恒久的でなく、極めてローカルで個人的なものと言える。
以下は東芝レグザのサイトのQ&Aである。
Q3.USBハードディスクに録画した番組を他メーカーのテレビやパソコンで視聴できますか。
A3.視聴できません。
USBハードディスクは当社のテレビ専用のフォーマッティングが施されるため、パソコンで読んだ場合には記憶領域として認識されません。また、パソコンで使用していたUSBハードディスクを接続した場合でも、テレビへ接続した際に専用のフォーマッティングが施されますので、既存のデータはすべて削除されてしまいますからパソコンとの共用はしないでください。
Q4.USBハードディスクに録画した内容を別のレグザで視聴できますか。
A4.視聴できません。
USBハードディスクに録画した番組は、個々の機器固有のローカル暗号化が施されているため、別のレグザ(同じシリーズであったとしてもBD-RとBD-RE )ではご覧いただくことができません。USBハードディスクを接続した際に機器固有の登録を含めた初期化(フォーマット)が設定されます。
これについては特に文句はない。パナソニックのテレビはUSBでハードディスクに保存できない仕様であり、ブルーレイのセットトップボックスの容量のみ保存できる。したがって、常に残量は7G程度であり、消去しながら細々と使っている。
過去ログでは、「ブルーレイのセットトップボックスの話」で、セットトップボックスにもUSBでハードディスクを造設できるようにしてほしいと記載しているが、その後、新製品でその仕様のものも発売されたらしい。しかし、基本的にセットトップボックスはケーブルテレビからのレンタルであり、個人的には買えないようである。
色々なケーブルテレビのサイトを調べたところ、新製品を購入できる地域もあるようだが、極めて稀である。価格コムでもそういう製品の紹介がないので、ほぼできないんだろうと思った。古い製品をレンタル料を払い続けながら使うしかないといった不自由さである。
インターフェースは、さまざまな機器でできるだけ統一されていないとユーザーは不便である。
例えば、自動車などは、どのメーカーの自動車に乗り換えようが同じように使用できる。それは海外のメーカーでも同様だが、右ハンドルと左ハンドルでは若干乗りやすさが異なる。細かいことを言えば、日本車とドイツ車では、方向指示器とワイパーが逆であり、いつもレンタカーを借りて乗ると夫婦で大笑いになる。あれれ?と言った感じで、なかなか慣れないからである。
しかし、これは大きな障壁ではない。自動車は今はほぼ同じインターフェースになっているが、大昔はそうではなかったらしい。したがって、メーカーごとに使い方が異なっていたのである。たぶんだが、黎明期には自動車には免許がなく、買った時点ですぐに乗れるものだったと思われる。コンピュータのように。
かなり前だが、ある先進国では車の免許制度がないという話を聴き驚いたことがある。自動車免許制度は、自動車のインターフェースが統一されてこそ意味があるものだと思う。
建設機械(ブルドーザー、油圧ショベル、ラフテレーンクレーン)などは、比較的近年まで、メーカーにより使い方が異なっており、建設現場で作業員の死亡や重傷を負う事故が多かったらしい(右に移動させようとして逆に言ってしまうなど)。その後、各メーカーの努力もあり、インターフェースが統一された。
コンピュータのインターフェースは、ウインドウズ95の発売からOSの点で統一されてきたと言えるが、アップルOSやリナックス、アンドロイドなど異なるものも存在している。これは自動車、航空機、建設機械のように死亡事故に繋がらない上、同じOSラインを使っている限り比較的使用しやすいので、まだ良い。
コンピュータの異なるインターフェースの存在は、独占されるよりは価格競争の面で良い点もあるので意味があるが、実質的に法人はウインドウズ仕様のソフトを使っていることが多く、今もマイクロソフトの思うがままだ。マイクロソフトのOSは高価すぎると思う。
最初のテレビのインターフェースの話だが、パナソニックは番組消去のボタンは黄色であり、東芝は赤である。
これをいつも間違う。長年、たぶん3年くらい間違い続けて、やっと最近慣れてきたところである。間違う度に、いつもくだらん過ぎると思う。そう思う理由は、テレビやブルーレイのリモコンボタンは左から青、赤、緑、黄になっており、そこまでインターフェースが統一されているのに、ボタンの意味が異なるからである。これは何かのギャグの世界だと思う。
このような仕様が、なぜ統一できないものか。どちらかのメーカーが譲らないといけないのが進まない原因なのであろう。
もう少しユーザーの立場に立ってほしいものだ。すべてのIT機器、コンピュータであれ、携帯電話(スマホ)であれ、タブレットであれ、マニュアルを見ないで感覚的に使えるものが最高である。
自分の人生で、初めて感覚的に使えると感じたIT機器は、マッキントッシュである。アップルの創業者スティーブ・ジョブズは天才だと思う。
参考
マックとウインドウズの相違
BD-RとBD-RE
メーデー
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IT機器のインターフェースを統一してほしい話
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