昨年末、2014年12月15日にジェイゾロフトのOD錠が発売されている。剤型追加なので新薬とされず、発売後、14日の投与制限を受けない。
上記は見本であるが、25㎎、50㎎、100㎎とも外から見る限り同じような大きさである。
いかにもジプレキサザイディスやエビリファイODのようにフワフワの錠剤が出てきそうな包装になっている。ところが、そうではない。
上は25㎎剤型のOD。
これは50㎎錠。
これは100㎎錠。
25㎎の10錠入りシートを開封してみた。この見本には2錠だけ、本物の錠剤が入っており、他は空になっている。
上の写真を良く見るとわかるが、2列目からは「みほん」と記載されている。みほんと書かれていない場所には本物の錠剤が入っている。
これは裏側。
開けてみると、かなり小さな錠剤が出てきた。25と記載されており㎎もわかる。
100㎎錠のみほんも開封する。
これはかなり大きい錠剤と言える。大きいが、口の中で速やかに溶けるので、通常の錠剤のように服薬しにくくない。
表面はかなり硬い印象。タイプとしてはリスパダールOD錠のような感じ。OD錠なのが、一見してわからない。
100㎎錠の大きさがわかるようにネコの箸置きを置いてみた。
うーん、これではワカランな・・
やっぱり、けっこう大きい。
ツムラ47と25㎎錠も一緒に置いてみると、よく大きさがわかる。
ファーザーによる発売のご案内パンフレット。
上をみると、25㎎錠には割線がなく、50㎎と100㎎にはあることがわかる。このようなことから、ジェイゾロフトOD錠の硬度はけっこう高いと思われる。
OD錠のメリットは水なしで飲めること。また、寝たきりに近い老人にも服薬させやすい。去年、メマリーOD錠が追加発売になっているが、つまりそういうことなんだろうと思う。
ジェイゾロフトなどSSRIの場合、寝たきりに近い人が服薬することはかなり少ないと思うが、そういう機会があるなら便利である。
学校に行っている人や就労している人で、ジェイゾロフトしか服用していない人たちには良い剤型だと思う。
一般に、このような既発売の薬の追加の新剤型は、院内薬局の精神科病院では導入がかなり遅れることが多い。まして、ジェイゾロフトのOD錠のニーズはそれほど高くないと思われることも大きい。これは、ジェイゾロフトのみ服薬している人は少ないこともある。(例えば、レキソタンを併用している人は、ジェイゾロフトだけODでもさほど利便性が良くならない)
一方、院外薬局に処方箋を出している精神科病院やクリニックは、希望すれば変更してもらえるのではないかと思う。
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ジェイゾロフトOD錠の発売
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