レクサプロを1日半錠だけ使っている人には2種類のタイプがある。(レクサプロ半錠=5㎎)
1つは、半錠か1錠いずれでも良いが、半錠で十分な人。
もう1つのタイプは、半錠だと非常に良いが1錠だと、かえって病状が悪化するか、副作用が出る人である。
ある男性は1年くらいはリボトリール0.5㎎でパニックが抑えられていたが、次第に0.5㎎では効果が不足するようになったので1㎎に増量した。彼はその量で2年くらいは良かったと思う。
その後、1㎎では不十分な感じになりレクサプロを併用することにした。彼は忍容性が低いが、レクサプロなら服用できるのである。(なお、レクサプロの正式な適応にはパニック障害はない)
彼によると、レクサプロを半錠だけ服薬すると、パニックが完全に抑えられるが、1錠飲むとかえってパニックが増えてしまうと言う。僕の患者さんには、彼と全く同じことを言う人がもう1名いる。
その結果、彼はレクサプロを半錠だけ処方するようになった。リボトリールとレクサプロの併用では3か月処方が可能なので、今は3か月ごとに来院している。また、この機会にリボトリールを0.5㎎に減量している。(リボトリール0.5㎎、レクサプロ5㎎)
彼はリボトリールよりガバペンの方が良いような気がするが、ガバペンは新規抗てんかん薬なので単剤投与できない。(例えば、ガバペン400㎎+レクサプロ5㎎の処方はできないと言う意味)
であれば、このままの処方の方が良いと思われる。
参考
リボトリールはベンゾジアゼピンでは唯一、社会不安障害に有効
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レクサプロの微妙な用量調整
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