朝の不愉快な気分
うつ病の人の朝からうつが酷く午後から気分が回復し夕方には気分が良くなることを日内変動という。 朝起きた時、気分が悪く、午後から夕方、夜にかけて気分が良くなるバイオリズムである。 そのようなことは大抵の人とは言わないまでも、けっこう多くの人でもそうではないかと思うかもしれない。...
View Article少量のレキサルティの振る舞い
レキサルティは1㎎と2㎎の剤型しかなく、また一般的には1㎎から開始するため、レクサプロの10㎎と20㎎剤型のようにシンプルな増量で処方できる向精神薬である。過去のレキサルティの記事では、副作用が少なく脱落が少ない抗精神病薬と評価している。処方する方からすると、エビリファイのような難しさがない薬と言える。 今回は初期にごく少量投与した際のレキサルティの振る舞い(効果の顕れ方)の話。...
View Article黒猫発見
木の上に黒猫発見。猫って木の上に登るよね。 上の写真は拡大したもの。(スマホなのでたぶんデジタルズーム) 元の写真はこんな風なのでした。 この写真は上と同じではなく、よく見るとお顔の向きが違う。
View Article外来時に同伴者がいなくなる
外来患者さんには独りで受診する人と必ず同伴者がいる人がいる。同伴する人はいろいろな理由があるが、以下くらいが挙げられると思う。 ○独りで受診させるとひょっとしたら受診しないかもしれない(ので病院まで連れてくる。このようなケースでは同伴はするが診察室は本人だけという人も多い。)...
View Article同伴者がいないとわかりにくい精神症状
今回は前回の続きのような記事である。 精神科外来では誰か家族なり友人が同伴していないとよくわからない精神症状がある。 例を挙げると、双極2型の軽躁状態。 ある患者さんは軽躁状態になると急にボランティアに目覚め、あちこち遠くまで出かけ、実際にボランティア活動をする。この「○○状態になるといつもボランティア活動をする」状態が、果たして、精神科的に疾患性があると言えるのだろうか?と思うかもしれない。...
View Article読者さんのアメブロメール
このアメブロはもうすぐ12年目を迎える。今回、1通のメールを紹介したい。○○さんから毎年1回くらい、近況のメールをいただいていた。(過去に読者のアメブロメールを本人に了解を得ず公開したことは1度もない)...
View Article日本vsコロンビア、2-1で日本勝利
日本は戦前の下馬評を覆し、コロンビアを2-1で下した。日本は南アフリカ大会も直前の親善試合で負けまくっていたが、本番で2勝し決勝トーナメントに進んでいる。今回も「本番では勝つ」同じパターンになった。...
View Articleレクサプロの処方量および併用状況
2017年12月に自分の外来患者さんのサインバルタの処方量分布や併用状況をアップしている。今日、外来患者さんのサインバルタ処方人数を調べると47名であった。約半年前から更に6名増えており、ちょっと驚いた。なお、この47名にはリエゾンは含まれていない。...
View Article今夜、日本vsセネガル戦
今日の記事は、サッカーとネコのハイブリッドで。上は、先日出会ったノラネコ。草むらから顔を出してました。 今日、深夜0時から日本vsセネガル戦が行われる。第1戦のコロンビア戦は夜9時からだったので、パブリックビューイングも広く行われた。今回は0時からの上、明日月曜日は仕事の人が多いので、どの規模で行われるのかわからない。東京などは終わる時間は終電を過ぎている。...
View Article中高年の統合失調症の人たちの薬物治療(前半)
一般に統合失調症の薬物治療は非定型抗精神病薬で開始する。試行錯誤の末、旧来の抗精神病薬治療(定型)になることもあるが稀である。2剤併用治療では時に補助的に定型抗精神病薬が使われることがある。...
View Article中高年の統合失調症の人たちの薬物治療(後半)
中高年の統合失調症の人たちの処方で、たまに驚くようなものがある。例えば以下のような処方。 インプロメン 36㎎クレミン 150㎎アキネトン 6㎎(他、便秘薬、胃腸薬、眠剤など) これはインプロメンが最高量入っているので、これだけ見ても凄い処方である。また、この処方で普通に生活されていることに更に驚いた。このようなことから、薬は体質や体調との相対的なものなのがわかる。...
View Article人に話すこと、人の話を聞くこと
前回のサッカーの話と関連がある。こちらが本記事。今回は無形?のストレスの話である。 車検まで半年を切り、買い替えも考えディーラーに行こうかと思っていた。まだ車検まで時間があるが、オプションなど特別なことをすると納車に数か月かかり、車検まで間に合わないかもしれない。...
View Article2つの仕事を同時に任せられるとダメと言う話
注意欠陥多動性障害(ADHD)はトータルではホモジニアスな障害に見えるが、個々の柱となる症状の相違から、けっこうバリエーションがある疾患にも見える。これは奇妙な表現だが、実際にそうなので仕方がない。ある日、診察中、ある患者さんから 2つの仕事を同時に任されるとできなくなる。 と言う話を聴いた。同時に、 周りに人がいなくて1つのことをやり続けるなら、ストレスなくできる。...
View Articleブログを始めてちょうと12年
このブログは2006年7月11日に始めたので、今日はなんと12年目である。干支でいえば一回りで大変な年月だと思う。 このブログは当初は訪問者も少なくコメントにも応じていたが、次第にコメントを放置してまで記事が書き辛くなったため返信を一切しなくなった。その理由はアメブロメールでも良いからである。またコメント欄にはお互い書き辛いこともある。...
View Articleしっぽが箒のネコ
ノラネコがこちらにやってきて、何か訴えているようだがよくわからない。ずっと僕を見ている。しっぽが箒のようになっているのに注意。 ノラネコなのに白があまり汚れていない。 警戒心はあまりないみたい。 言っても無駄と思ったもよう。 テンションが低くなった。 最初に会ったときは、こんな風だったわけ。声が大きい。 この瞬間、すぐに近寄ってきたのである。
View Articleエビリファイとレキサルティの用量による効果発現の変化
一般に、抗精神病薬は用量の増加により線形に効果が発現する。しかし一定の量を超えると、もはや効果の上昇は望めず副作用が増えるだけになる。このようなことから少量域で線形だが、大量域では頭打ちになるので完全な線形にはなってはいない。これは定型抗精神病薬でよくみられる。非定型抗精神病薬のうちレセプターにタイトに結びつくタイプ、リスパダールなども概ねこのパターンである。...
View Article暑くてパニックになりそう
これだけの猛暑になると、日差しが強い場所に行くと喉が詰まったような苦しい感覚になるという。この表現は確かにそんな感じでわからない話ではない。診察中、これが「パニックなのか、暑いからなのかわからない」という話になった。...
View Articleジプレキサによるランダムな着想の減少
今回は、「中高年の統合失調症の人たちの薬物治療(後半)」の続きである。 ある時、70歳くらいの統合失調症の婦人を外来治療していた。彼女は自分が主治医になって以降、入院がないものの、寛解までは至らず統合失調症による崩れがあった。狭義の幻覚妄想はなく自宅アパートで暮らしていた。毎月、訪問看護をしており、たまにデイケアに参加する。...
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