毎年、この時期になると年賀状の話をアップしている。例年、年賀状は自分は200枚ほど、嫁さんは100枚ほどあり、通信面の図柄などの構成を自分で考える。いつも写真も入れるが、自分は1枚か2枚だが、嫁さんは碌に見えなくなると言うのに何枚も貼りたがるため、余分にインク代がかかる。同時にプリンタの消耗も激しい。
昨年はプリンタが故障したため10枚くらい年賀状が犠牲になり、年賀はがきが足りなくなって郵便局に買いに行った。ずいぶん前は年末に郵便局に買い行っても売り切れており、仕方なくコンビニですでに絵が入っているものを買うしかなかったが、今はいつでも買えるようになった。それほど今の日本人、というより若い世代の年賀状離れが著しいのだろう。
実際に年賀状を出してもメールで年賀状風味に返信する人もいる。これだと実質無料と言ってよく、将来的に年賀状のビジネスモデルは破綻するかもしれない。
今回はプリンタの話。
近年、家でプリンタを使うことが滅多にない。たまにコピーに利用するくらいである。よって短期間に大量に活躍する場面は年賀状だけである。うちの場合、年賀状は写真用を300枚程度買うこともあり年賀はがき代だけで2万円近くかかる。一方、プリンタはコピーなどもできる複合機でも2万円前後出せば良いものが買える。
プリンタの難点は、消耗品のインク代がバカにならないことである。実際、メーカー純正インクを買うと5000円くらいかかる。本体にも1セット入っているので、実質的なプリンタ部分はかなり安価に設定されている。これはヒューレットパッカード方式と言われ、ランニングコストを高くして購入の敷居を低くするビジネスモデルである。
プリンタの大手メーカーはエプソンとキャノンが双璧だが、この2つの完成度の差はほとんどない。以前はよくエプソンを購入していたが最近はキャノン製品を買うことが多い。
代替品の安価なインクセットを購入すると最初は驚くほど快調に動くが、まもなく故障する。これが時限装置的に一定の使用期間で壊れるのが不思議である。これは最初からそういう風に作ってあるのだと思う。
そのようなことから安価な代替品インクが禁忌かというと、近年は実は微妙ではないかと思うようになった。
数年前にエプソンの安価なノーブランドの互換インクを買ったところ、全色セット定価5000円くらいするところがたったの900円だった。購入した最初の年、まったく写真も遜色ないほど美しくこれで問題ないと思った。その代替インクを使い切り次の代替インクも問題なかった。ところが、その次のインクを購入した途端、そのプリンタは不治の病に陥ったのである。あれは代替インクを使っていた以上、修理に出せない。
基本的に純正品を使い続ける場合、簡単には壊れないと思うが、それでも次第に機能的に陳腐化する。その理由は、2年位でプリンタを買い替える場合、どんどん機能が良くなっているからである。最も大きなメリットは印刷の速さ。あと、WiFiが使えるなど機能の良化である。
今回は、新しいプリンタだったこともあり、全300枚の通信面の印刷がたった5時間ほどで終わった。(時々休みつつ)以前のモデルはそれどころではなかったのである。
古いプリンタと新しいプリンタの写真印刷の出来栄えを比べたところ、美しさは区別がつかないほどで改善がほとんどないのである。たとえ安価な代替インクを使ったとしてもである。
結局、真のランニングコストを比べた場合、代替インクの利用が本当に不経済かどうか疑わしい(自然に新しいモデルに切り替えられるため)。
しかし、これから集中して年賀はがきを印刷しようとする際、突如ぶっ壊れ寒い中、量販店に買いに行かねばならないという無形の損失(ストレス、時間の損失)はある。今のモデルはそれが嫌なので今年は純正品を買うことにした。
それでもなお、ヒューレットパッカード方式のビジネスモデルは破綻しかけていると思う。
今年も嫁さんがうるさいため、12月18日には印刷を終えている。昨日、やっと一筆書き加えポストまでダッシュしたので、なんとか近場は1月1日に届くはずである。