かつて、1年365日中、340日くらいかそれ以上、病院に行っていた時期がある。このブログが始まる前、たぶん2000年頃の数年間だったと思う。
当直の先生もいるわけで、本来、土日まで病院に行く必要がないのだが、職員が安心するんだな。ちょっとだけでも病棟に顔を出すと。
行かない日は旅行、休暇、学会などに限られるので、行ける日はほとんど行っていたことになる。
これは仕事が好き嫌いの次元を超えて、精神医療への興味が大きかったのだと思う。誰にも言われないのに自然と行っていたのである。休日は外来がないので、病棟をまわってそれで終わりだが、しばらく医局で本を読んでいたりした。当時は今と違い朝型で、毎朝6時に起きて2時間くらい精神科雑誌などを読んでいた。
今は、もちろんそのようなパワーはない。このように病院に行き浸りになるのをやめたのは、院長になり自分がそのようなことをしていると、後輩の先生方にプレッシャーにならないかと思ったからである。これも確かめたわけではない。
このような生活だと職員も電話をかけやすくなるのか、つまらないことで電話をかけてくる。たとえば、深夜2時頃、入院患者さんの不眠の対応について電話してくるのである。
午前、2時頃に患者の不眠で起こされると、こちらが不眠になる!
といったところである。だいたい当直医がいるのである。これは院長がわざわざ起こされて指示しなくてはならないものだろうか?などと思った(このことは過去ログに書いている)
今は当時の元気さはないので、同じ生活をしろと言われてもできない。だいたい、そうする必要性はなかったと今でも思っている。