自分の患者さんは、積極的に禁煙を勧めなくても、自然にタバコの本数が減ることが良くある。だいたい目安は3本(1日)。
今はタバコは高価なので1日2箱吸う人は少ない。1箱吸っていて、いつのまにか5本とか3本に落ちつく。
このような現象を診ると、精神科患者さんがタバコを吸うのは、1つの精神症状なのがよくわかる。
3本まで減少しても、完全にゼロになり禁煙を達成することはあまりない。この3本から先が意外に距離があるのかもしれないと思ったりする(自分は非喫煙者なのでよくわからないが)。
逆に3本まで行ったのに、普通に働きだし給料が増えると、いつのまにか15本くらいに増えていることもある。
これは働いていることの精神的ストレスがタバコを増やしている可能性が高い。たぶん給料が増えたのはあまり関係ないだろう。
たまに障害年金を貰っているのに、タバコを2箱吸うと言う何をやっているのかわからない人がいる。このような人は国に税金としてかなりの額を還付している。
ごく最近、マイルドセブンがもはや存在せず、他の名前に変わっていることをはじめて知った。タバコなのにマイルドと言うワードが良くないらしい。
患者さんのタバコの減り方だが、不思議なことに他の病院で診療するより自分の病院の方が間違いなく大きく減る。
これはサッカーと同じく、ホーム&アウェーの相違だと思っている。