朝、病院まで車で通勤する時、悉く赤信号に引っかかり到着がギリギリになる日がある。
このような日はどうしてもあるもので、遅刻にならなければ大きな問題ではない。このような際、「良い不運」で終ったので「ああよかった」と思う。
どうしても受け入れなければならない不運を1つ消化したと言った感じか?
人生は運不運があるもので、相撲の星取りでいえばかなりツイている人で9勝6敗くらいであろう。大抵の人は8勝7敗か7勝8敗のどちらかで、それでも外から見て幸せな人と不幸せな人に極端に分かれるのは、その黒星の内容によるからである。こんなことを思うのは診察していて、
この人たちは他人からは幸せそうに見える家庭ではないだろうか?
と思うことがあるから。実際はとてもそんな風じゃないのに。
現実的には、不可抗力はともかく、明らかな自分自身のエラーで良くない人生の流れにしないことだと思う。
その理由は、そのエラーが悪い次の不可抗力的事件に繋がっているように思うからである。
精神科医をしているとどうしてもそのような人生観になってしまう。