「先生は何歳まで働きますか」という質問は、患者さんからもされそうである。これは、裁判所で出会った8歳くらい先輩の同門の先生からされたもの。
この質問にはプラスのイメージはなく、淋しい感覚になるものである。実際、「僕もそういう質問をされる年齢になってしまったか?」と思ったものだ。僕はもうそう若くはないと改めて自覚させるものであった。
同時に、その先輩医師は、もしかしたら仕事を辞めたがっているのでは?と思った。しかし、この質問をされたのはもう5年以上前で、今も彼は働いている。
会社勤務のサラリーマンの場合、一定の年齢で昇給がなくなり減俸になることもよくあるし、自然と退職が見えてくる。しかし医師はそうではないのである。医師の場合、元気でさえいれば年齢の制約がないので、一般的な退職の年齢を過ぎても普通に働いていることもよくある。内科外科だと、いったん長く勤務した病院を退職し他の病院に異動し働いている人もいる。特に公的病院だとそういう流れになりやすい。
精神保健指定医は年齢の制約がないこともあり、かなりの高齢でも一線で働いている人をよく見る。精神科医が、仕事を辞めるきっかけは健康上の理由が多いようである。(周囲から見ると)
逆に、精神保健指定医の資格を持っているからこそ、長く働いているのかもしれない。精神科病院からすれば、精神保健指定医が突然1名いなくなると困ることが多い。精神保健指定医の資格を持たない高齢医師はまずいないと思うが、持っていないと病院から必要とされないので、おそらく退職に支障はない。
個人の側からだけ見れば、僕の場合、もし仕事を辞めてしまうと、おそらく暇で暇でたまらないのではないかと。また日々することがワンパターン化して、実につまらない人生になるに違いない。とにかく、そういう日常が見えているので、そのあたりも仕事を続ける根拠になっている。
もし仕事を辞めたら、自然とこのブログも終了になってしまうんでしょうなぁ。だって新鮮なネタがないのに。
このブログのアクセス数を見ると、いかにくだらない記事だったとしても、精神科以外の記事より精神科関連の記事の方がアクセスが多い。ネコ記事はたまにアクセスが多い時があるが、平均的にはそうである。
僕はTwitterにもアカウントがあるが、精神科以外の記事しか書かないのでアクセス数がかなり少ない。とてつもなく少ないと思う。数えたことはないが、ツィートしない日はなく、1日平均、2~3つはしている。
Twitterを始めた理由は、あるツィートの統計を見たかったためである。Twitterアカウントがないと、その統計は見られない仕様だったため、やむなく始めたのであった。
Twitterを始めて学んだことは、日本人なのに、日本語を正しく読めない人たちがあまりにも多く存在すること。
このブログは2006年7月11日に開始し、その日に3つの記事をアップしている。今日は2023年7月12日なので、なんと17年を過ぎたことになる。今回は、その記念の記事である。
以下は初回(2006年7月11日)の記事のコピペ
ブログ始めました。
テーマ:日記
今回、ブログを始めることにしました。日々の精神科医療について、思いついたことなど。ずっと続くか自信なし。だから、「気が向けば更新」というのを付けてみたり。
けっこう毎日忙しいので、負担になったらやめるかもしれません。実は、他にもう1つのハンドルネームでブログを既に持っていて、これは真面目に毎日更新している。もう1年半以上くらいかな?
続いているけど、あまり人気なくて、日々の訪問者も100くらい。精神科とは無関係の内容。では、このブログ周りもボチボチ整理していく予定です。