統合失調症は単一の疾患ではなく、症候群を形成しているため、人によると非定型精神病の色彩があるなど、双極性障害の要素を持ち合わせることがある。
そのため、抗精神病薬にラミクタールを併用した方が、自覚症状が改善したり、生活の面で活動的になるなど質の面でレベルアップさせることも可能である。
そのようなことから、統合失調症の診断なのにラミクタールを併用されている人が、今は以前よりいると思われる。
ラミクタールは統合失調症の人の、
①うつ状態。
②不活発さ、体が動かない感じ。
③慢性的な空虚感。
④アパシー。
⑤不愉快な気分。
⑥認知の障害、あるいは陰性症状
などを改善する可能性がある。
問題はラミクタールの量である。双極性障害でないなら、微量でも大違いということも稀ではなく個人差が大きい。もちろん、中毒疹以外の合わない事象で中止するケースもある。
ラミクタールは賦活するので、統合失調症ではそれが悪い方向に行く場合もあると思われる。
ラミクタールで劇的に認知が改善する人がいることこそ、統合失調症が単一ではなく症候群であることを示唆している。
将来、ラミクタールに類似した、陰性症状の改善に特化した非定型抗精神病薬が発売されるかもしれない。
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統合失調症の人のラミクタールの意味
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