特に外来では、ずっと薬を変えていない人は寛解している人が多い。「ずっと」とは、少なくとも2年以上。
カルテでは、年間1度も変更していないのがすぐにわかる。そのような人は1ヶ月処方の人が多く、処方を書き換えていないのがわかりやすいから。
凄い例になると、30年近く変わっていない高齢者もいる。年齢も80歳代。薬の内容も、例えばトフラニールと眠剤くらいである。(内科薬を服用している人もいる)
このような人は、ある時期、思い切って中止する方法もあったものと思う。長期に服用している人は、
1、主治医が危ない橋を渡らなかった。(つまり良い意味?でトライしなかった)。
2、本人が調子が良いので頑として処方変更に応じなかった。
くらいが多い。1のケースが多いと思うかもしれないが、2も皆が思っている以上に多い。調子が良いときは、主治医も本人も処方変更に慎重になるものだ。
80歳を過ぎてトフラニールを中止して悪化した場合、悪化がうつ状態だけに死亡しかねないと思う。うつ状態の悪化は、免疫を低下させるからである。
結局、高齢になればなるほど、また身体的に健康であればあるほど、減量中止する機会はほぼなくなる。
その人がその薬を中止する機会があるとすれば、昏睡状態などの全身状態が悪化した時である。
参考
元海軍のおじいちゃん
トリプタノール30mgのおばあちゃん
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ずっと薬を変えていない人は寛解している人が多い
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