4年1度のワールドカップも終盤になり、既に準々決勝の半分を終えた。
昨日は旅行中で、ホテルでフランスvsドイツ戦のみ観戦。ブラジルvsコロンビアまで観ると、翌日動けなくなるので自粛。嫁さんは、ウインブルドンの準決勝がより重要なので、ワールドカップなど観ない。別の部屋でジョコビッチの試合を観戦していた。
ホテルの部屋に2つテレビがあったのが大助かりと言えた。なんでこんな重要な日に、旅行など行くんだという話になった。
これじゃ、家にいるのと同じじゃね?
といったところ。(嫁さんによると、同じではないらしい)。
フランス、ドイツに関してはどちらを応援するでもなく、どちらかというとドイツに勝ってほしかったが、勝ち負け関係なくかなり真剣に観た。
試合中、座るでもなく、常に立ちっぱなしで腕組みして見入っているので嫁さんが笑う。この姿勢は奇妙だが、昔のイングランドのフーリガンの基本的な観戦姿勢である。
日本に関係がない試合は勝ち負けと言うより、真にプロフェッショナルなプレーを楽しむ。この精神はラグビー観戦から来ている。
ところで、サッカーのワールドカップ本戦に限らず、予選でも必ず試合前には両国国歌が演奏される。これはとても良いセレモニーと思う。特に試合前に双方のチームの国歌を演奏するのが良いのである。
他のスポーツでは、ラグビーのワールドカップも国歌が演奏されているが、そういう習慣がないスポーツもある。バレーボールなどはどうなっているのであろうか?
各国の国歌だがいろいろなタイプがあるが、名曲揃いである。フランスのラ・マルセイエーズは、元気が沸き立つというか、典型的な鼓舞するタイプの国歌だと思う。アメリカ国歌もそうである。嫁さんはアメリカ国歌はかなり好きだと言う。
ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)
アメリカ合衆国国歌(ホイットニー・ヒューストンによる独唱)
それに対し、むしろゆったりした曲調の厳かな国歌もある。典型的なものは日本の国歌「君が代」、ドイツ国歌、スペイン国歌などだが、韓国国歌もたぶん同じタイプだと思う。
日本国国歌、君が代(平原綾香による独唱)
ドイツ国歌
スペイン国歌
韓国国歌
その中間型で、厳かさとテンポの良さを兼ね備えた元気が出る曲調の国歌もある。例えば、イタリア国歌、イギリス国歌、ロシア国歌などである。
イタリア国歌
イギリス国家(God Save the Queen)
ロシア国歌
ある時、オランダvsリヒテンシュタインといったヨーロッパの強豪国とリヒテンシュタインのワールドカップ予選をテレビで観た。その時、最も驚いたことは、リヒテンシュタインの国歌がイギリス国歌に曲がそっくりだったこと。(たぶん歌詞は違うと思うが)。
ひょっとしたら、何世紀も前に国王の血縁関係があった?とか、そういう理由で許されているのだろうか?と思った。
リヒテンシュタイン国歌
日本の国歌も国旗も申し分ない。国旗に関しては、これを超えるものはあまりないのではないかと思うほど。シンプルで象徴と言う意味でも素晴らしいと思う。
実際、はるか昔、日本の国旗を買い取りたいと言う国がいくつもあったらしい。
オーストラリアとニュージーランドは時々、国旗を変更する議論が出て来る。その理由だが、国旗の隅にユニオンジャックがあり、両国とも似ているし、個性がないというか、植民地の国旗に見えるからだと思う。
そこで変更する際に最も好ましいとされるモデルの国旗の1つは日本国旗という話だ。ニュージーランドはできるならシンプルに黒地に白いシダだけにしたいが、お年寄りなどの保守的な人々から、あまりにもラグビー的?だと反対意見も少なくないようで、未だに変更ができないでいる。
国歌の話に戻るが、国歌は明るいものが多いが、ある時、アルゼンチンvsイスラエルの大陸間プレーオフの試合を観た際、イスラエル国歌のあまりの暗さに泣けた。あの国歌の曲調は彼らの長い歴史そのもののように思った。
イスラエル国歌
日本の国歌の歌詞はかなり難解で、子供にはよくわからないのではないかと思われる。ある時、京都に行ったとき、国歌に歌われている「さざれ石」を目撃した。
これがさざれ石。
さざれ石のいわおとなりて
の部分である。
さざれ石の説明文。歌詞は10世紀の古今和歌集に由来しているのであった。
これからアルゼンチンvsベルギーが始まる。
参考
アイルランド vs オーストラリア 1991
サッカーがないと生活ができませんね (素晴らしいウルグアイ国歌の独唱が聴ける)
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ワールドカップで演奏される国歌
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