救急車で搬送されてきた高校生(2)
救急車で搬送されてきた高校生(1)の続き 退院1か月目にはエビリファイ3㎎とレキソタン2㎎だけ処方していたが、あまり効いている感じはなかった。しかし、彼女によると入院前より良いという。(効かないけど良いという評価)これは、入院と退院後に「あれこれ処方を変更したこと」が良かったのではと思った。...
View Article救急車で搬送されてきた高校生(3)
救急車で搬送されてきた高校生(2)の続き。 卒業の年の1月の頃もまだ精神症状が残っており、朝起きてからすぐに恐怖感が出るようであった。彼女は「何か聴こえてきている」と母親は言うが、本人に聴くと「浮かんでくる」と表現する。初診後、数か月間、多少は良くなってはいるが病状がまとまっているとは言い難い状態である。...
View Article救急車で搬送されてきた高校生(4)
救急車で搬送されてきた高校生(3)の続き。 大学1年生の夏を過ぎると更に症状が軽くなった。「たまに不安感が出る」くらいらしい。本人は薬は今の半分で良いと言うため、アナフラニール10㎎、レニベース2.5㎎程度の処方になった。...
View Article薄い灰色のネコ
薄い灰色のノラネコを見た。少しキジ模様が入っている。左耳がカットされておりメスネコだと思う。灰色はネコだとブルーとも言う。ロシアンブルーのように。 やはりメスネコはオスネコより少し小柄なことが多い。そういう意味では三毛猫は少し小さい。 ノラネコにしては綺麗なネコだと思う。妙に慣れているし。
View Articleロゼレムの性機能障害について
『ロゼレム』一般名;ラメルテオン(Ramelteon)ロゼレムは2010年7月に武田薬品から発売された、従来にはなかったタイプの傑出した不眠症治療薬である。武田薬品は世界…ameblo.jp もともと、メラトニンには性腺抑制作用があり、メラトニン値が上昇すると生殖腺の発達や機能が抑制される。従って長期連用では妊娠しにくくなる(妊孕性が低下する)。...
View Article説明がつかない規則への反発心
昔テレビで、校則守らないと言う理由で高校の担任にさんざん叱責され、退学した高校生のドラマが放映された。このドラマは実話だったと言う。今の中学校や高校の校則はかなり緩やかになっているが、昔は意味不明で不条理な校則が多く存在していた。...
View Articleジスバルの最初の印象
数か月前に初めてジスバルを処方する機会があった。今日の記事はその時の印象である。 『ジスバル(遅発性ジスキネジア治療薬)』 2022年6月1日に遅発性ジスキネジア治療薬ジスバルが発売されている。製造販売元は田辺三菱製薬、販売元はヤンセンファーマである。プロモーションは吉富薬品も行…ameblo.jp...
View Article木に登りこちらを見るネコ
夕方、木に登っているノラネコ発見。 この写真だと、高さがわからないと思うが、ネコの高さは僕の身長の1.5倍くらい。飛び上がらないと手が届かない。 正面を向いてくれた。これはハチワレさんですね。左耳がカットされておりメスということになる。 けっこう綺麗なノラネコだと思う。
View Articleコロナ環境は人と人の交流が希薄になる
もう1か月で2023年である。コロナウィルスの出現からもう3年になる。 僕は2020年の2月に結婚式に出席したが、その日は県外からも多くの出席者がいて、まだ新型コロナウィルスの危機感がなかった。まだ参加者はマスクをしていなかったが、帰りにマスクを買いにコンビニに寄ると全て売り切れで買うことができなかった。...
View Article不安障害と微量レキサルティ
今日の記事は不安障害に対し微量レキサルティを処方した時のメリットやデメリットについて。 レキサルティはエビリファイに比べ不安感に効果が大きい薬理特性を持つ。従って「不安障害と微量エビリファイ」より「不安障害と微量レキサルティ」の方がより治療的である。なお、微量のレキサルティとは0.25㎎か多くても0.5㎎までの用量である。...
View Article預言書の謎
最初に書いておくが、今回はオカルトのテーマである。このブログでは「オカルト」というテーマがあり、なんと過去に99個も記事をアップしている。今回は100回記念の記事。 最近は面白くない記事が多いが、ずっと以前はどのテーマも面白いと言うアメブロメールを頂いたものだ。特にオカルトが面白いと言う読者さんもいた。おそらく霊感について詳しく記載した最初の記事は「患者さんの死と霊感」だったと思う。...
View Article精神科医の年齢について
スポーツ選手は若い頃に成績はピークを打ち、その後なだらかに低下していく。これは運動能力は加齢により少しずつ低下するからである。今回のワールドカップでも、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド(37歳)は全盛期のカリスマ性はなかった。 医師でも視力の衰えや運動神経が影響する科では、年齢とともにパフォーマンスは低下する。どの年齢まで若い頃と遜色ない技術が維持できるかは経歴や個人差も関係するであろう。...
View Article灰色ネコとぶちがカリカリを食べている動画
ネコおばさんからカリカリを貰い食べている動画。よくノラネコにエサをやるところを見るが、ノラネコはロリキートのように喧嘩しないで食べている。行儀が良い。...
View Article入院中、IT機器が持てない人々
この記事のIT機器は個人用の情報機器のことを指している。主にスマホやパソコンなどである。 ずっと以前、まだスマホが一般的ではなかった頃、精神科入院時はIT機器は禁止のことが多かった。しかし時代は変わり、今は時間は制限されるが、入院時にも許可されることが多くなっていると思う。もちろん許可されるかどうかは精神症状の程度にもよる。...
View Articleビペリデンがなくなってしまうという衝撃
ビペリデン(先発品:アキネトン)は主に抗精神病薬の副作用止めとして併用処方されてきた歴史がある。しかし、ここ20年くらいで非定型抗精神病薬が主流になり、あまり処方されなくなった向精神薬の1つだと思う。ビペリデンの詳細は以下の過去ログを参照してほしい。...
View Article筆ぐるめ30インストール顛末記
僕は長いこと筆ぐるめの旧バージョンを使っていた。なんと「筆ぐるめ20」で使用パソコンもWindows7である。今はほぼWindows10を使っているが、事情がありWindows7のノート2台もたまに使っている。...
View Article精神科治療の経過や転帰は検証しにくい話
これはアメリカで心臓外科医として働く北原医師のインタビュー動画である。前半は給料の話であるが、面白いと思ったのは7分50秒くらいから語られる心臓外科医の評価の話。...
View Articleあけましておめでとうございます。2023年元旦
今年は卯年だが、ウサギの動画はないので代わりにネコの動画をアップする。上のネコはあまり食欲がないのか途中で食べるのをやめている。ネコおばさんが餌をやるところを見ていると、ネコの食べ方には特徴があることに気づく。...
View Article光がまぶしいと音が響くという症状
「光がまぶしい」という症状は、以前より光がまぶしく感じられる時に言われる。まぶしくない環境でそう訴える時、感覚の変化が起こったことを意味している。 この症状は若い人はあまり言わない。40歳代以降に診られることが多い。この症状が出ると、パソコンやスマホがまぶしいため、輝度を落としたりブルーライトカットフィルターを購入したりする。一方、若い人は高い輝度のスマホ画面をあまり苦にしないことが多い。...
View Article診察時にタブレットがあると便利
精神科医はカルテに主に日本語で記載している。もし100%、英語やドイツ語とか、稀にフランス語で記載しているとしたら、真にリアルには記載していないと言える。なぜなら翻訳しているわけで。 『精神科医のカルテ』精神科医のカルテの書き方は人によって差があるが、患者さんの話すことをそのまま書くことが多いため、他科に比べて日本語の部分が多くなるのではないかと思う。英語ない…ameblo.jp...
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