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うつ病性亜昏迷と意識障害について

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妄想を伴う年配の人のうつ病は、妄想を伴う「うつ病」と診断する精神科医と「非定型精神病」と診断する精神科医にわかれる。患者さんが年配の人の場合、統合失調症と診断する精神科医もいるかもしれないが、稀だと思う。

 

医師によれば、妄想の内容を吟味し診断を決める人もいる。自分はそのタイプである。つまり妄想の内容が、うつから来る二次妄想的であることが明確な人はうつ病の診断でかまわないが、妄想に荒唐無稽の要素が含まれているケースでは、非定型精神病的な印象を重視する。これらは今後の治療方針に影響する。

 

このいずれのタイプのうつ状態も、亜昏迷に至ることが稀ではないことは重要だと思う。

 

精神科では、うつ病性に限らず昏迷は意識障害がないのが一般的である。教科書的にも試験対策的にも、うつ病の昏迷には意識障害がない。声掛けしても反応がなく意思疎通ができないケースもそうである。実際、診ている限り意識障害はないように見える。

 

ところが、非定型精神病性の昏迷~亜昏迷では、明らかに意識障害があるように見えることも多い。これらは、既に悪性症候群ないし、非定型精神病性の破綻状態に至りかけているケースであり、何らかの炎症性要素も診てとれる。つまり非定型精神病は身体的要素も少なからず関与するが、これら症状精神病性の影響が及ぶために、意識障害を来すのだと思われる。

 

これは臨床の実際を反映しており、教科書的にも辻褄が合う考え方だと思う。

 

あるとき、年配者のうつ状態を治療中に、次第に亜昏迷に至った患者さんがいた。家族は体が悪いと思い内科に受診したところ、検査所見に異常がなく、胸部レントゲンや心電図なども異常がなかった。家族が精神科にかかっているというと、その薬の内容を見て、その内科医は、「薬の副作用でしょう」と言ったらしい。

 

全く迷惑な話である。これこそ誤診といってよい。その人には抗うつ剤と眠剤しか処方されていなかったのである。(これに対し、この記事の最初の部分は誤診とは言わない)

 

ところが興味深いことに、家族はすぐに内科医が間違っていると思ったらしい。その理由は、その婦人が発病し、次第に悪くなっていく様子をリアルタイムで見ていたからである。

 

亜昏迷になると、本人はどうしようもないため、家族がどのように判断するか非常に重要である。

 

その理由は、うつ病性昏迷~亜昏迷は、一見、全く動けないように見えても自殺既遂も十分にありうる重大な病態だからである。

 

 


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那覇空港のラン

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那覇空港の通路に置いてあったラン。ランは美しい花だが生花でも一見、造花っぽい。ここでも一応、確かめてみたが、鉢に植えらえているのでたぶん生花だと思った。

 

上は、紫と白および紫と白のかけ合わせのような3種類が見える。

 

 

これは、白にわずかに紫が混じる。

 

一番上の花に比べ紫が薄い品種。

 

薄い紫、まだらではないもの。

 

特徴のあるまだらな紫の品種。白い粒状の白い斑点がある。右は黄色い品種である。

 

ランは格調が高いお花だが、かなり高価なので、空港とはいえ普通に置かれているのにちょっと驚いた。空港でもう搭乗手続きを終えた人たちのフロアなので、盗まれることもないよね。

 

中央は、少し臙脂(えんじ)がかかった色合いである。

 

紫と白でも微妙に色合いが異なるものがある。

 

黄色いランがうまく正面から撮影できていないのが残念。

 

これらは、全てソニーのスマホZ3コンパクトで撮影している。Z3は少し前の機種だが、十分に綺麗に撮影できている。今のZ5やXパフォーマンスはこれ以上に進歩していると言う話である。

 

このカメラはドコモの白ロムでiijmioのsimで運用している。通話はしないので1か月900円と消費税しかかからない。ソニーのスマホといわゆる中華スマホとの大きな差はカメラ機能だと思う。iPhoneのカメラも良いと言う話だが、ZシリーズやXシリーズに比べどの程度の差があるのか知らない。まさかiPhoneの方が良いなんてないよね。

 

ソニーはスマホのカメラ機能に社運をかけているという話だが、もう少しタブレットにも力を入れてほしい(←それとハイレゾという割に音が悪すぎる)。それでもiPhoneやアイパッドよりマシという話である。

 

スマホの写真は、よくアップしている富士フィルムのデジカメより画像を拡大すると僅かに落ちるように感じるが、明るい場所の写真はそこまで差がない。しかも写真それぞれに撮影場所が記録されているのでちょっと便利だと思った。

 

富士フィルムのデジカメはかなり軽量だがスマホよりは重い。デジカメが売れないはずだよと思った。富士フィルムのコンパクトなデジカメがあまり発売されなくなっている。

高齢者の抗精神病薬の変薬、減薬のリスクおよび男女差について

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一般に、精神病患者では高齢になると相対的に抗精神病薬が重くなる。これは体力的なものもあるが、脳の老化にも関係しているのではないかと思う。

 

この「老化」のスタートラインだが、男女とも女性の更年期の年齢に相当するのではないかと考えている。

 

ある時、荒廃が進み疎通性も保たれていない60歳代の女性患者さんを受け持った。これはその病院に勤め始めた当初の話である。回診中に看護師さんから、このように言われた。

 

○○さんは、今はこんな風だけど、ほんの1年前はこんな風ではなかった。他の患者さんの世話もしてくれるしっかりした人でした。

 

つまり、彼女はここ1年で急激に荒廃し、自分は良い時のことを何も知らないのである。過去ログでは、統合失調症では女性は男性に比べ女性ホルモンのために進行が遅れ、相対的に経過が良いが、更年期に女性ホルモンの減少につれて予後が男性に追いつく傾向があるという記載がある。

 

この典型例ではないかと思った。ところが、男性患者にも不連続な飛躍した悪化を診ることがある。女性だけではないのである。

 

一般に老年期では、おしなべて男性は女性に比べ精神症状の悪化に弱い。相対的に更年期の女性に目が行くだけである。男性と女性の老化のあり方だが、何らかの要因で揺さぶられて進行していく。

 

最もまずいのは、人為的に抗精神病薬の変更や減量などにより悪化させることである。精神科医が、十分に副作用が出ている高齢者に対し、古いタイプの抗精神病薬で安定している際、減薬や非定型抗精神病薬への変更に消極的なのはこのような経験的背景からくる。

 

しかし何らかの自然な経過で悪化した際、入院などで変薬するのは、このようなプレッシャーはさほどない。それは既に悪化した状況だからである。

 

このような理由から、高齢者の変薬のチャンスは限られてくる。特にそれなりに安定している高齢の患者さんの変薬や減量には度胸がいる。入院などで僅かな変化にもいち早く対応できる環境であれば精神科医の不安も少なくなる。それでもなお、旧来の処方で落ち着いている人に入院させてまで変薬する気は起らない。

 

「なぜこんな古い処方のまま放置しているんだろう」と思うような処方はこのような理由から存在している。

 

経験の少ない医師は、新しい病院に赴任した際に、なぜこのような古い処方のままにしているんだろうと愕然とし、フィリップ・ピネルになったつもりで新しい非定型抗精神病薬に変更しようとする人もいる。しかし、これは良いこともあるが、そうは問屋が卸さない患者さんもいるのである。

 

やみくもに変更する医師は成功例も増えるだろうが、一部に取り返しがつかない悪化例を抱え込むはずである。しかし成功例を重視し悪い経過になった症例は、その処方変更をしなかったとしても同じ経過になっただろうと、自分を納得させるような気も非常にする。

 

その理由は教科書にも統合失調症は慢性進行性の疾患だと記載されている上、荒廃した高齢者の症例の写真なども多く記載されているからである。

 

これはその患者さんの人生を軽視していると自分なら思う。それはむしろ、精神病患者という存在を見下した診療態度である。しかし、そのような医師は、それすら洞察できなような気がする。

 

このようなことから、5年目と20年目の精神科医では、そのあたりの感覚が異なるのが普通である。精神科病院がある程度経験年数がある医師を採用したがるのはそのような理由も含まれる。しかし、精神科医は地方によればかなり不足しているのでそうも言っておれないのが現実である。(精神科医の偏在)

 

精神科医の技量とは、単に新しい向精神薬のプロフィールに詳しいとか、マニュアル的治療法を習熟しているなどだけではなく、多くの患者の疾患あるいは家族などの背景を理解し、個別に治療を進めることができることも大きな要素である。

 

ある講演会で、ある大学の若い精神科教授が、病状の悪い統合失調症の患者を1年くらい保護室に入れて、十分量のジプレキサ単剤で治療を行えば、最初は全然効いてなくても、時間が経てばよくなると話したことがある。

 

これは一部にうまくいく人もいるのも確かだが、この手法ではジプレキサが合う合わないを十分に検証していないし、長期の拘束を伴う治療が家族に納得されないケースも少なくないと思った。

 

この手法はむしろ乱暴な治療法であり、家族も含めた臨床の実態を理解していないように見える。それとも、大学病院だとそれも可能なのだろうか?と思った。これはおそらく大学教授が意外に臨床経験が少ないことをあらわしている。

 

またこの治療には、非常に大切なことだが、「精神科治療における誠実さ」が欠落していると思う。

 

参考

エストロゲンと精神疾患

AbemaTVとFRESH! by AbemaTV

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アメブロのマイページを開くと画面の右上にAbemaTVの画面や宣伝が出てくる。これはある日、突然現れた感じであった。

 

アメーバブログのマイページにあったため、当初、アメーバTVかと思っていたが、正確にはアベマTVである。このチャンネルは音楽、お笑い、アニメ、スポーツ、格闘技、麻雀、釣り、海外ドラマなど多岐に渡るが、ものによれば、到底、一般の地上波やBS、CSでは放映されそうにないマイナーなものもある。

 

当初、このAbemaTVとFRESH! by AbemaTVが同じものだと勘違いしていた。FRESH! by AbemaTVは、よりローカルというか、しょうもないというか、これは何なんだ?という奇妙なチャンネルも多い。例えば、東京タワーから景色をライブ配信しているだけとか、渋谷駅前のスクランブル交差点をライブ配信しているなどである。

 

無料で見られる番組がほとんどだが、後者のFRESH! by AbemaTVは、一部に有料コンテンツがありチャンネルにより細かく分かれている。

 

一方、アベマTVはあま知らない人もいると思うが有料契約も可能で、有料会員だと過去の番組も遡って観ることができる。つまり、ニコ動のタイムシフト視聴が自由にできるようになるのである。

 

アベマTVは苦労して録画し観る価値があるのか?というチャンネルも多く、特定のチャンネルをタイムシフトで観られるメリットは大きい。この料金は月980円で、チャンネル数の多さからすると安いともいえるが、内容が内容だけに微妙な価格に設定されていると思う。なお、アベマTVを録画することが違法かどうかも微妙である。これは特殊なソフトを使わないと録画できないらしい。これらのソフトは有料のものが多い。

 

当初、これらインターネット放送局ができた際、アンドロイドタブレットやアイパッドなどで、これらを視聴できるアプリが現れた。

 

アンドロイドのグーグルプレイでは、AbemaTVが黒、FRESH! by AbemaTVが青であるが、デザインもほとんど変わらないので、最初、同じ放送局のアプリの相違ではないかと勘違いしていた。実際、ニコ動などでは異なるアプリがあるからである。

 

最初は黒のアプリだけ観ていたが、その後、青が断然多くなった。僕がAbemaTVおよびFRESH! by AbemaTVを高く評価しているのは、アンドロイド端末で、ニコ動に比べ画像が良いことである(回線の状況により設定できるが、最高画質の差は歴然である)。それに対し、ウインドウズでは、そこまでの差がないように思う。また、特定のチャンネルの有料会員になると、タイムシフト視聴の期限がない。これはニコ動に比べ決定的と言える優れた点だと思う。

 

僕はFRESH! by AbemaTVの1つのチャンネルと契約しているが、同じコンテンツのニコ動も契約しているので2重契約になっている。つまり無駄に料金を支払っていることになる。

 

ニコ動では視聴者のコメントが自由に画面に出てくるが、慣れないと非常にうざい。しかし設定を変えれば、コメントが映らないようにもできる。この時代、アンドロイド端末のニコ動の映像の悪さは絶句レベルで、FRESH! by AbemaTVを契約せざるを得なかった。

 

FRESH! by AbemaTVはこれらコメントが出てこないが、コメントできないわけではなく、ひっそりとコメントもあるようである。現在、加入者数の相違もあるのか、コメントがほとんど付かない。

 

FRESH! by AbemaTVの有料コンテンツの料金が800円くらいだったので、ニコ動よりは安い。ニコ動はまずプレミアム会員なるものにならなければならず、540+540=1080円ほど必要になる。

 

現在2重規約の状態だが、1080円くらいだとニコ動の契約をそのままにしておいても良いと思っている。その理由は、FRESH! by AbemaTVだけ観ていると、ある劇的な場面で、ぜひニコ動のコメントを観たくなるからである。ニコ動のコメントには非常に機知に富んだおしろいものがある。(ほとんどはしょうもないものだが)。

 

自分にとって、あのニコ動の視聴者のコメントに1080円支払うかどうかといったところである。

 

ニコ動やAbemaTV、FRESH! by AbemaTVが出てきた現在、NHKを含め既存のテレビ局にとって十分に脅威だと思う。

 

ホリエモンが従来のテレビ局は、次第に時代遅れになり滅ぶといったことをかつて言っていたが、実際にそうなるかもしれない。

 

オリンピックの時期は例外だが、現在、自分の場合、これらインターネットテレビと一般テレビを観る機会(のべ時間)は、20:1くらいになっている。1週間のうち、既存のテレビなど観ない日の方がむしろ多い。

 

昨日、ワンセグ付きスマホを持っているだけでは、NHK受信料は徴収できないという判決が下されている。

 

 

デパスおよびアモバンが2016年10月から向精神薬に指定される見込み

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デパス(エチゾラム)およびアモバン(ゾピクロン)が今年10月頃、向精神薬に指定されるようである。

 

患者さんにとって何が大きく変わるかというと、1か月を超えて処方されなくなることである。今まで、特にデパスに関しては、力価が高い割に投与制限が設けられていなかった。従って、概ねレセプト的なものも考慮すれば3か月処方も可能だったのである。

 

これは、デパスを向精神薬とするかどうか審議された際に、海外で発売されていなかったことが大きい。これはデパスは本邦で創薬された薬だからと思う。なお、デパスは向精神薬だが、ここで言う向精神薬とは法律的(あるいは書類的)な分類である。

 

処方制限が設けられる以外では、薬局、病院における保管、廃棄、記録の扱いが厳しくなることや、国外への持ち出しの制限、個人輸入ができなくなることなどがある。(国外への持ち出しは概ね1日最高用量の1か月分)。

 

なお、今回、ルネスタ、ロゼレム、ベルゾムラなどの眠剤は挙がっていないので、これらは2016年10月以降も3か月処方が可能と思われる。(投与制限がない=いくらでも出せると言う意味ではない。レセプト的には3か月までである)。

 

フェノバール、ベンザリン(併売品ネルボン)、セルシン(併売品ホリゾン)は抗てんかん薬の分類なので、これまでと同様、3か月処方(90日)できる。

 

なお、今回の向精神薬指定は、本来こうあるべきだったものを指定しただけだと思われる。

通院予定日と突然の医師のキャンセル

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よほど体が弱い医師でない限り、患者さんが病院に行った日に担当医がいないことはあまりない。自分の場合、長年の習慣で風邪をほとんど引かなくなり、引いても週末や連休に限られるようになった。これは非常に不自然だけど、そうなったものは仕方がない。

 

したがって、きちんと予定された日に行く限り、自分がいないことはまずないのである。

 

これは自分に限らず、他の医師も同様である。皆、健康状態がいつも良いわけではないが、医師はそういう風になっているようである。

 

ある日、ある外来担当医が急に出勤できなくなった際、自分が代診したところ患者さんが誰も怒っていないことに気付いた。滅多にないことなので、「今日は仕方がないと思うのだろうか?」と思った。外来担当日に行ってみたら、度々、主治医がいないとしたら、さすがに患者さんも良い気分ではないだろう。

 

主治医が担当日にいないケースとは、例えば身内に不幸があった場合(葬式に出席)など特別な事件のほか、措置入院の診察に出かけているなどがある。

 

近年、精神科医は公的な仕事をある程度義務付られるようになり、しかも診療報酬に影響するため、稀だが外来担当日に出かけることがある。しかし、措置入院の依頼を受けるのも外来担当日には避けるのが普通なので、これも特殊なことである。(しかし毎回断るのは心証が悪い)

 

このように診療報酬の細かい規定は実務に影響する。これだけではなく、例えば院内で○○委員会なるものを開く際に、医師だけでなく看護者やパラメディカルスタッフも集まらなければならないため現場が手薄になるのである。これが医療事故の間接的原因になる。

 

診療報酬が義務づける○○委員会なるものは、現場の状況に配慮していない、保身的な公務員的思考に基づくものだといつも思う。

 

学会に関してもそうである。学会出張がある程度必要になると、現場が留守になりやすくなる。

 

そのようなことから、日本精神病院協会による専門医には学会への出席の規定がない。これは、現場の影響への配慮なのである。

 

以前、医師免許の更新は実質必要ないように思われることに加え、もしそうなったら、現場への影響も大きいと言った記事をアップしたことがある。

 

参考

精神保健指定医の更新と医師免許のことなど

異常感覚や異常体験の規模が変わる

日本、なんとUAEに敗戦

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昨夜行われたロシアワールドカップアジア最終予選で、日本はホームでUAEに敗れた。今回の最終予選の組み合わせは、日本が入ったグループBの方が若干厳しい。オーストラリアと同じグループだからである。

 

それに対し、グループAはいわゆる強国はイラン、韓国の2チームである。イランは本選に出場できないことも時々あるのに比べ、オーストラリアはアジアに入って以降、本選出場を逃したことがない。

 

それにしても、UEAクラスだと、もしイタリアやドイツがホームで対戦すれば、5-0とかそのレベルで勝てる相手でしょ。日本は妙な笛があったとしても圧倒すれば問題なかった。

 

日本って、UAEに相性が悪いような。初めてフランス大会に出場できた予選でもホームで引き分けているし。

 

UAEはまだアジアは2か国しかワールドカップに出場できなかった頃、1度だけ出場している。当時、アジア最終予選はセントラル方式で行われており、また勝ち点制も勝ちが2と引き分けの価値が高かった。

 

その最終予選でUAEはあまり負けなかったのである。引き分けを積み重ね、圧倒的に強かったわけではなかったが、本選出場を果たした。ところが、外国人監督が出場を決めた直後、

 

な~に、本戦では勝てるわけないよ。

 

くらいのことを言ったところ、UAEから解任されてしまったのである。本戦の結果だが、もちろん全敗である。アジア予選で勝てないのに、本戦で勝てるわけがない。また当時は韓国ですら勝ったことがなかった。

 

UEAは最終的に2位以内に入れない可能性の方が高いため、今後、取りこぼし日本からの勝ち点が生きない可能性も結構あり、まだそこが救いである。これが初戦で良かったといったところだ。

 

この試合、日本は必死で戦っていた風には見えなかったし、選手もどうも世代交代を失敗している。

 

今回、オーストラリアも世代交代はあまりうまくいっていないように思われるため、グループBはどこが出場するかわからないと思う。

 

なお、3位になると、グループA3位とのプレーオフを勝ち、さらに北中米カリブ海4位との大陸間プレーオフを勝ち抜けば、やっと本戦に出場できる。これが、南米とかヨーロッパでなくてよかった。

 

医学部時代の再試に回ったかのごとく、最後まで最終予選が楽しめる内容になっている。

 

参考

サッカーがないと生活ができませんね

東ドイツのサッカー

 

 


医療費1割負担の高齢者は自立支援法を受ける意味があるのか?

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精神科で自立支援法の手続きをすれば、ほとんどの精神疾患で1割負担になる。一般的には精神科外来と院外薬局の支払いが3分の1になる。

 

現在、ほとんどの精神疾患で自立支援法が受けられるようになったが、かつてはそうではなかった。昔の通院医療費公費負担制度 (32条)は、厳密にはいわゆる精神病範疇に入る疾患に限られていたのである(ただし医療費負担は5%)。したがって、神経症は通院医療費公費負担制度 は受けられなかった。

 

この辺りが、今でもなおクリニックで自立支援法が紹介されにくい理由なのかもしれない。その理由は、クリニックでは相対的に精神病は少なく神経症が多いと思われるからである。今でもクリニックなどから転院してくる患者さんで、自立支援法を知らない人が結構いる。

 

通院医療費公費負担制度 (32条)にはかなりローカルな面があり、ほとんどの精神疾患で運用されている都道府県もあれば、厳格に運用されている都道府県もあり、県外に転居すると通院医療費公費負担制度 が受けられるようになるなどの奇妙なことが起こっていた。(あるいはその逆)

 

また、5%部分を行政が負担し、実質的に窓口での支払いがない都道府県もあった。この辺りが微妙で、精神疾患を広く適応する代わりに5%は支払わせるとか、狭く運用する代わりに負担ゼロなど様々なパターンがみられたようである。

 

現在、後期高齢者以降の老人は窓口負担が1割なので、一見、自立支援法を受ける意味がないように見える。

 

重要な点は自立支援法は収入額により上限が設定されていることである。2500円が上限になる人は、1割負担になる人でも受けた方が医療費が安く済むことがある。

 

しかしの後期高齢者場合、高価な向精神薬が数種類処方されていることが少ない上、デイケアに参加している人も稀である。したがって、たいていの人では書類作成料を支払ってまで自立支援法を受ける意味がないともいえる。まして上限が5000円などの人はそうである。

 

精神科外来で1割負担で窓口の支払いが5000円を超えることは滅多にないのである。(3割負担で15000円クラス)

デパートやショッピングモールで男性用トイレ(大)が著しく不足していること

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腸の動きは精神と関連が深く、時に第二の脳などと評される。特に近年では、精神的な問題からくる過敏性腸症候群(IBS)が増加している。

 

デパートやショッピングモールだけでなく、たいていの公共施設で男性用トイレ(大)が著しく少なく、大きなデパートでも1フロア~2フロアで、男性用(大)のトイレがたった1つしかないことが良くある。これは、現代社会の日本人の体調にマッチしておらず、大変な問題だと思う。

 

実際問題として、水回りとか下水の関係で、急に公共施設の男性用トイレを急に増やすことは難しいと思うが、なんとか工夫をしてほしいものだ。

 

精神科では抗精神病薬や抗うつ剤の副作用の1つ抗コリン作用で便秘になる人が多いが、近年、抗コリン作用が少ないものも多く発売されるようになった。その結果、治療的だった副作用?が減じ、下痢になりがちになる人も増えている。

 

薬剤が関係しない過敏性腸症候群(IBS)は、それ自体が精神症状と言ってよく、この病態も増加している。

 

近年発売された過敏性腸症候群の特効薬として、イリボーと言う薬がある。これは腸の異常な蠕動を抑えることにより下痢を抑制する(下痢型過敏性腸症候群)。しかしこれは毎日服薬し効果が安定するタイプの薬のようである。したがって、飲んだり飲まなかったりなど、急激に用量を変更する薬ではない。

 

イリボーは発売当初は男性にしか適応がなく、女性には処方できなかった。ところが今は女性にも処方可能になっている。ただし最高用量は女性は男性の半分の量に制限されている。このように現代社会では過敏性腸症候群は男性特有の疾患ではないのである。

 

不思議なことに、自分の患者さんでは女性患者さんの方がイリボーに感謝する人が多い。

 

問題なのは、デパートなどで男性用トイレ(大)に人が入っており、なかなか空かないような時に、女性用トイレなどに駆け込んだ日には、変態か痴漢と勘違いされかねないことであろう。

 

実際、自分の患者さんでこのような状況で、うまく説明が通じず、大変なことになったと言う。

 

警察は実際の状況をきちんと聴取すべきだと思う。そのような際に、主治医にお願いして診断書を書いてもらい警察署に提出すれば、しないよりはずっとマシだと思われる。(冤罪に対抗する証拠の1つになるかもしれない)

 

この問題の根幹は、最初にも書いたが、あらゆる公共の施設で男性用トイレが圧倒的に不足していることだと思っている。

 

 

かつて自分が治療していた患者さんの近況

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ある日、ある患者さんの診察中、かつて自分が治療したことがある女性の話が出てきた。その患者さんの話では、その女性はショッピングモールで店員として働いているという。

 

その患者さんが彼女に通院していると言うと、「○○先生によろしく言っておいて下さい」と言われたという。その女性の名前を聴くと、どうも記憶にない。そこで、外来看護師さんに頼んでその人のカルテを外来カルテ庫に取りにいってもらった。

 

カルテをみると、約12年前くらいに約3年間、通院しており治療終了していることがわかった。彼女はもはや精神科の治療を受けていないらしい。(この患者さんは過去ログに出てきたことがない)

 

驚いたのは、主治医は自分ではなかったことである。うちの病院だけではないと思うが、一般に精神科病院は初診時の医師が引き続き治療を継続することが多い。主治医交代はないわけではないが滅多にない。また、入院した場合も主治医が継続して診る。

 

ここが大学病院と異なる点で、大学病院では外来患者を入院させた場合、研修医やより若い医師の教育のため、主治医交代することが多かった。特別な患者はそのまま教授や准教授、講師クラスが診るようになっていた。

 

そのカルテをつらつら見ていると、真の主治医と自分が五分五分に診ており、一定した医師にかかっていないことがわかった。ただし、最後の半年くらいは自分が診ていることが多かったので、自分が主治医のイメージだったのかもしれない。

 

薬もデプロメールと眠剤くらいしか処方していない。このデプロメールだが、SSRIは時期的には今より選択肢が少なかったはずで、自分が処方したかもしれないが、主治医が処方したかもしれず確認まではしなかった。

 

見方によると、その程度の患者さんだからこそ、このような経過になったとも言えた。結局、カルテを確認しても顔も思い出せないのである。

 

外来看護師さんにカルテを渡し感想を聴くと、なんと、「まだ先生は字が綺麗だったんですね」なんて言う。10年も経てば字の乱雑さもかなり進行しているんだろう。

 

まあなんであれ、元気に働いているという話が聴けたのは良かった。過去ログにたまに出てくるが、かつて自分が治療していた人が地元に帰省した時などに挨拶に来院されることがある。

 

先日、当県にプライベートの用事があり、随分遠方から来院されたことがあった。その際、近況などを話したが、帰る際に、受付で診察料を支払おうとされたらしい。

 

しかし、もし診察料を取った場合、たとえ薬を処方しなかったしても精神科に受診したことになる。僕は、「生命保険などの要件でいろいろ支障もあるので、挨拶に来ただけということにしましょう」と言った。つまり時間はそこそこかかったが、診察はなかったことになったのである(無料)。

 

挨拶に来院する人は、全て診察はなかったことにしている。

 

 

 

右足のないシーガル

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ゴールドコーストの通りで、事故か何かで右足の膝から下部分を失ったシーガルを発見。

 

このシーガルはしばらく見ている範囲では、日常活動のADLにはそれほど影響がないように見えた。映像を観るとわかるが、歩くときは右足を地面に付けていることもある。

 

映像を観られない人のために写真もアップしている。

 

このように右足が途中からなくなっている。普通に振る舞っているので、失ったのはずいぶん前なのだろう。

 

 

こちらからだと少しわかりにくいかも。

 

嫁さんによると、僕は細かい差異にすぐに気付くらしい。同じ光景を観ていて嫁さんは全く気付かなかったという。

 

 

いつも注意して観ているのは、人間だと、右利きか左利きか、あるいは顔色の良し悪し。不安げかそうでないかなど。

 

気付きすぎて、リラックスできないで困ることがある。

 

参考

フラミンゴ

Forever Changed (Lou Reed & John Cale )

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この世の中には、こんなに素晴らしい演奏ができる人たちがいる。ジョンケイルのヴォーカルも良いが、特にルー・リードのギター演奏が秀逸。

 

上はスタジオアルバムの同じ楽曲である。スタジオアルバムの方が、ルーリードのギタープレイがより丁寧だと思う。僕はギターに関してはこの演奏の方が気に入っている。上の画像は、Lou Reed & John Cale というアルバムのジャケットそのままである。

  1. Smalltown
  2. Open House
  3. Style It Takes
  4. Work
  5. Trouble with Classicists
  6. Starlight
  7. Faces and Names
  8. Images
  9. Slip Away (A Warning)
  10. It Wasn't Me
  11. I Believe
  12. Nobody But You
  13. A Dream
  14. Forever Changed
  15. Hello It's Me

上の映像は、ルー・リードとジョン・ケイルによる共作Songs for DrellaというアルバムのForever Changedである。これはスタジオアルバムだけ発売されているようで、ライブ演奏のDVDはアマゾンでは見つからなかった。ライブ演奏は以前、WOWWOWで放映されたことがあるので観た人もいるかもしれない。

 

Style It Takes 。この曲もヴォーカルはジョン・ケイルである。お互いにニッコリし、曲が始まっている。仲が悪いのに・・

 

ルー・リードとジョン・ケイルはヴェルベット・アンダーグラウンドの主要メンバーである。ルー・リードはニューヨークのブルックリン出身のミュージシャンで、シラキューズ大学在学中に詩とジャーナリズムを学んだ。一方、ジョン・ケイルは、ウェールズ出身で、ロンドンで作曲や音楽理論を学んだ後、ニューヨークに渡り現代音楽に取り組んでいた。

 

この2人は1960年代にマンハッタンで出会いヴェルベット・アンダーグラウンドを結成。初期のメンバーはこの2人加え、スターリング・モリソン(ギター)、アンガス・マクリーズ(パーカッション)の二人が加入したものの、すぐにアンガスが脱退。その後、モーリン・タッカー(ドラムス)が加入している。

 

1965年頃、ヴェルベット・アンダーグラウンドは、ニューヨークの「カフェ・ビザーレ」を中心に活動していた。彼らの演奏を観るように友人に勧められたアンディ・ウォーホルは、その演奏に感銘を受ける。彼らは、黒ずくめのレザーにサングラス姿で、大音響でヘロインを打つ男の苦悩と歓喜を歌い上げていた。

 

アンディは彼らを彼のファクトリーに呼び寄せ、「ドム」というクラブを開店し、彼らをハウスバンドに迎え入れた。その後、ヴェルベット・アンダーグラウンドは、ニューヨークのヒップな文化人や若者の間に瞬く間に知れわたる。アンディ・ウォーホルは、ドイツ人の元モデルのニコという女性をバンドにヴォーカルとして加入させた。そして、1967年3月、遂にヴェルベット・アンダーグラウンド&ニコを発表。そのアルバムは楽曲ももちろんだが、そのバナナのアルバムジャケットも非常に有名である。

 

この特徴あるアルバムジャケットはアンディ・ウォーホル本人の作品であるが、ほかにストーンズのジーンズのジッパー付きのジャケットも良く知られている。このようなことから、ヴェルベット・アンダーグラウンドは当時、本物のロックバンドであったものの世に送り出したという点で、アンディ・ウォーホルは極めて重要な役割を果たしていた。

 

デビューアルバム制作当時から、ルー・リードは、ニコがアンディの意向で加入し、良い楽曲のヴォーカルを担うのが気に入らなかったようである。ルー・リードは自分が作曲した楽曲は自分が歌いたがったらしい。結局2枚目のアルバム、ホワイト・ライト/ホワイト・ヒートではアンディとの関係を断ち、ニコも脱退した状況で制作されている。ヴェルベット・アンダーグラウンドの主導的立場だったルー・リードとジョン・ケイルは次第にうまくいかなくなり、犬猿の仲などと言われるようになる。2枚目のアルバム制作後に、ルー・リードによりジョン・ケイルは脱退させられてしまう。

 

その後、ルーリードもヴェルベット・アンダーグラウンドを脱退し、ソロとして活動することになる。ヴェルベット・アンダーグラウンドは確かに素晴らしいが、ルーリードのソロ時代の作品も全く遜色ない。ルーリードは詩だけで鑑賞に耐えるもので、ロックの歌詞としては稀有な存在だと思う。

 

Trouble With Classicists 。 Classicists とは古典主義者。

 

It Wasn't Me この楽曲もギターが素晴らしい。

 

ヴェルベット・アンダーグラウンド解散以後、2人の競演なんてありえない状況にあったが、1987年2月、アンディ・ウォーホルが突然亡くなった。その直後に、ルー・リードとジョン・ケイルが再会。アンディ・ウォーホルに捧げる、「Songs for Drella」を完成させている。Drellaとは、シンデレラとドラキュラを掛け合わせたもので、ウォーホルのニックネームだった。このアルバムは1990年に発表されている。

 

上のライブ映像は1989年12月のブルックリンで、真っ暗の中、無観客で演奏されたものである。このライブでは、Songs for Drellaと同じ曲順で演奏されている。おそらく、これには理由がある。Songs for Drellaは、フィクション的にウォーホルの人生を走馬灯のように表現したものだ。もしかしたら部分的にはノンフィクションだったかもしれない。この曲順はウォーホルの人生そのものだった。ただし最後の楽曲、Hello It's Meだけは違う。

 

Hello It's Meは、ルー・リードによるウォーホルへの書簡のような内容になっている。あるいはメッセージというべきか。ルーリードは、ウォーホルの元を離れた後、あらゆる場面で彼に対し冷たかったHello It's Meの歌詞には、その謝罪のニュアンスがある。

 

ルー・リードは大観衆の前でライブをするのは苦手という。彼はその理由として、「自分はプライベートな人間だから」と説明している。(ただし彼はウェンブリーで7万2千人の前で演奏したことがある)

 

ルー・リードは、旧体制チェコスロバキアが崩壊し新生チェコスロバキアが誕生した時期、プラハで初代大統領ヴァーツラフ・ハヴェルにインタビューしている。この時、ハヴェルから、チェコスロバキアの革命(ビロード革命)にヴェルベット・アンダーグラウンドの楽曲が非常に貢献したと告げられる。

 

旧体制のチェコスロバキアでは、西側のロックの演奏するだけで犯罪だった。それでもなお、アンダーグランドで音楽活動を続けた人たちがいた。彼らも、ビロード革命を推し進めた人たちだったのである。

 

そういえばごく最近、プラハの春の時代、メキシコオリンピック女子体操で個人優勝したチャスラフスカさんが亡くなった。彼女はソ連の軍事介入に抗議し、濃紺のレオタードで出場している。彼女はろくに練習時間もない中、圧倒的な強さで個人2連覇し、種目別でも4種目中、3種目で金メダルだった。彼女も新生チェコスロバキア誕生時に政府に入り活躍している。

 

また、ルー・リードがチェコスロバキアに関係が深いのは、アンディ・ウォーホルのルーツがチェコスロバキアにあるのも関係している(正確には現スロバキア。彼の出生については諸説あるが、スロバキアからの移民の子と言う話である)。

 

ルー・リードは、ヴァーツラフ・ハヴェルに会う際に、このSongs for DrellaのCDをプレゼントしている。またルー・リードには、日記サイズの黒い本が贈られた。これは、ルー・リードの手刷りの歌詞集で、チェコ・スロバキア語に訳されたものだった。たった200部だけ制作され共産党支配時代は持っているだけで刑務所に送られるものであった。

 

ルー・リードの代表曲に「ヘロイン」がある。

 

Velvet Underground - Heroin (live in Paris)  

 

この楽曲は、ルー・リードが大学生の時代、自らの体験を元に書いたものだ。彼はこのドラッグのために全身の関節が麻痺し、病院で「致命的な皮膚結核」の疑いがあると診断された(実は誤診)。彼自身、「私はメディケアの最初の患者の1人だった」と言う。彼は、友人の葬式に出席するという口実で病院を脱出している。

 

彼の詩の中で、しばしばアメリカの精神科病院について触れられている。実際の病院名も出てくる。(例えば、クリードムア、ペイン・ウィットニー。ともに精神科病院)

 

また、当時の精神科病院で使われていた薬の名前も出てくる。(例えばソラジン=クロルプロマジン。西洋人には使われる量が断然多い)

 

ルー・リードは17歳の時に、精神科病院で電気ショックを計24回受けたと言う。実際に、その治療の光景が浮かび上がる詩もある。

 

少なくともルー・リードにとって、電気ショックや精神科治療薬、ひいては有害なドラッグに至るまで、マクロな面で彼のインテリジェンスや芸術の才能を障害していない。

 

ルー・リードはこれら違法ドラッグの濫用やバイセクシャルだったことも含め、酷い生活状況にしては長生きしたと言える(享年71歳)。また、死に至るほとんど直前まで音楽活動も続けている。

 

彼は最終的に肝不全となり、おそらく肝移植の経過が悪かったために亡くなっている。それらは、C型肝炎と長年のドラッグによる肝障害の双方が原因だったのだろう。

 

参考

Cremation (Ashes To Ashes)

 

アパシーやアンヘドニアにはECTは効かない話

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過去ログで、ECT(電撃療法)は重いうつ状態に治療的であり、幻覚妄想にはあまり効かないという話が出てくる。研修医時代、これはECTが良いと言われた患者さんは、

 

1、重いうつ状態で自殺企図が著しく、一時も目が離せない状況。

 

2、主に内因性由来の昏迷状態あるいはカタトニア。

 

3、著しい拒食状態(これも主に内因性疾患)。

 

というものであった。これらがECTの対象になったのは、1では薬物による症状改善が間に合わないからである。(自殺既遂のリスク大)

 

2では、いろいろな要因があるが、まず薬物ではそのまま悪性症候群に移行しかねないことなども含め薬物治療にリスクがあること。また、このまま放置もできないことによる。この昏迷にはヒステリーなどの内因性以外の疾患も含まれた。

 

3は、随分漠然としているが、昏迷でも重いうつ状態、カタトニアでも生じうるので1や2とオーバーラップする。真の拒食症は結構動けるので、その症状だけで(神経症とみなされていたこともあり)実施されることは稀だった。実際、拒食症に実施した場合、けっこう有効であった。

 

今ではあまり診なくなった体重が30㎏を切るような中核群にも実施されていたように思う。(有効)。しかし次第に時代の流れとともにこのタイプが激減し、過食も伴う体重が正常域にある患者さんが増えたため、ECT治療が相応しい人はほとんどいなくなった。黎明期の摂食障害は、男性例がいただけで一例報告ものだったのである。(それだけ珍しい)

 

あと、統合失調症などの緊張病性興奮にも実施されることがあったが、これは、保護室に入っていて、注射を含め薬物治療を実施することも容易ではなく、看護者に負傷者も出かねないケースである。現在は主に古典的緊張病性興奮が減少したことや、ザイディス錠などの薬物の剤型の進歩により、この適応に相応しい人も激減している。

 

このようなことから、時々、自分はECT治療が良いのではないですか?というアメブロメールが来るが、そのようにメールが書けるほどの人はほとんど適応にならないのがわかる。

 

特にアメブロメールでECTを考えている人は、ダラダラとうつ状態が長引いていると思う人が多いが、実質的に、このような状況にある症状はアパシーあるいはアンヘドニアが多い。

 

アパシーとアンヘドニアは異なる病態だが、これ自体が主な病名ではなく、二次的あるいは付随症状である。

 

アパシーは医師や看護者あるいは家族に他覚的所見として捉えられることが多い。これは統合失調症圏内ではアパシーが苦悩として自覚しにくいからである。もし統合失調症と診断されていて、アパシーに苦しんでいると思う人がいたら、それは統合失調症的ではない。統合失調症以外の疾患、例えば広汎性発達障害の人では、アパシーは何となく自分でも感じていることが多く、医師やカウンセラーに指摘されると、それですと言うことが多い。このようになるのは、アパシーという用語が一般的ではないからであろう。(アパシーはグーグルで調べよ)

 

アヘンヘドニアは主に自覚的苦悩で、他覚的には捉えにくいが、本人が苦悩として医師やカウンセラーに言うことが多いので、カルテには記載されている。これが主訴になることがあるので、アパシーに比べると、ずっと自覚症状的である。ただし、周囲から見ていて、その苦悩が伝わることがあるため、あの患者さんにはアンヘドニアがありそうだと思うこともある。(アンヘドニアもグーグルで調べてほしい)

 

アパシーとアンヘドニアにはECTはほとんど効かない。一時的に少し良くなることがありうるが、この症状は器質的要素が大きいこともあり、ECTは相応しくない。

 

統合失調症ですら、アパシーは器質要因が大きい精神所見である。(長期間患っていてはじめて顕著になる所見)

シクレストはジプレキサにもセロクエルにも似ていない

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シクレストが単独のテーマに入れられず、未だに向精神薬となっているのは変な話である。これはアメブロはテーマ数に上限があるためで、いつか古い3環系抗うつ剤をまとめて1つのテーマとし、シクレストやその他重要な新しい抗うつ剤、あるいはコンサータ、ストラテラなどのテーマを独立させたいと思う。

 

僕は新薬は発売直後に積極的に使うタイプで、発売直後は院内のどの医師よりも処方例数が多い。そのうち、その薬の能力がわかってきて、あまり使わなくなる薬と、使われ続ける薬にわかれる。後者は優れた薬である。

 

しかし出足が悪く、時間が経って処方例数が伸びる薬が一部にあるが、この理由は、使い慣れない薬はあまり効果が発揮できないことと関係がある。近年では、ガバペン、トピナ、ストラテラなどはそうである。

 

シクレストはジプレキサ、セロクエル、クロザリルなどのMARTAと呼ばれるカテゴリーに入れられるタイプで、当初、ジプレキサなどから代替できそうに思われた。シクレストは糖尿病に禁忌ではなく、また過食も少ないと言う話だったからである。シクレストは意外にEPSが出るという話だったので、セロクエルとは似ていないのではないかと思っていた。

 

シクレストは海外では双極性障害にも適応がある国々もあるので、最低限、鎮静作用は持ち合わせていると思われた。そのようなことから、躁病的興奮を伴う精神病状態には良いのではないかと考え、セロクエル処方中にストレスで増悪した精神病状態に使ったのである。

 

ところがである。シクレストは当初、慎重に5㎎から開始しまもなく10㎎に増量したが、この患者さんにはかなり鎮静的に作用したのである。次第に不活発になり、振戦や発汗がみられるようになり、筋強剛が目視でもわかるようになった。もしやと思い、CPKを調べると、なんと3000!

 

結局、シクレストも中止せざるを得ず、まず脱落例から始まった。

 

最初からこれかよ、と思い、悪性症候群で止めた方が良い薬は全て中止し、ベンゾジアゼピン系眠剤と補液で対処することにした。水分は経口で飲める上、食事もなんとか摂れ、また歩けるので、補液は1000m程度で様子を観たのである。僕は、この程度では積極的に悪性症候群などの処置は取らない(パーロデルやダントリウムを使わないと言う意味)。

 

その結果、霧が晴れるように寛解。幻覚妄想もまもなく消失した。結局、塞翁が馬だが、これはセロクエルではこういう経過にはならない。(それまで使っていた薬なのでこの言い方も変な話だが)。

 

これは、シクレストは十分に重い薬と判断させる事件ではあったが、この人は非定型精神病なので、特別な例とも言える。この経過はシクレストの悪性症候群とは考えないという話は過去ログに出てくる。

 

この程度の重さであれば、ジプレキサで不満足な結果しか得られていない人には処方してみる価値がある。不満足な結果とは、何らかの精神病状態が残遺している人である。

 

ある青年に使ってみたところ、何も変化がないと言う。何も変化がないどころか、体重も減らない。外から見るとそうは変わっていないように思われるが、数か月経つと、少なくともジプレキサよりは良いと思うようになった。その理由は、表情の変化(表出)が以前より診られるようになったからである。また、本人に聴くと、少し頭への重圧のようなものが軽減し気分が晴れてきているという。シクレストはジプレキサとは異なる点で賦活的である。

 

つまり基本的には鎮静的であるが、旧来ないし一部の非定型に比べると賦活させる面がある。

 

若いジプレキサ処方中の患者さんは、幻聴がジプレキサで十分に消失していなかった。しかもその人は忍容性の低さからジプレキサを7.5㎎を超えて増量できないのである。またジプレキサで肝障害も出ていると言う対処しにくいタイプであった。ジプレキサ以外の薬の方が良いと思うかもしれないが、他の薬だと忍容性の低さから飲めないか、服用できたとしても、ジプレキサほど幻覚妄想が収まらないので、たぶん5年以内に精神がバラバラになる。除外的にジプレキサが良いといった人である。

 

この人はシクレストの方が良かった。10㎎は服用でき、幻聴が著しく減少している。また体やうつ状態が軽くなったと言う。この人の場合、最初の頃からシクレストが良いと話していたし中期的経過も良い。ただ、完璧ではない。

 

旧来ないしリスパダールなどの古いタイプの抗精神病薬を使っている人にシクレストに変更した場合、それほど重さは感じないが、非定型精神病薬的悪化がみられることが稀ではなく、むしろ良くあるといったところである。

 

幻覚妄想が惹起するなど安定感がなくなるため、中止例も多数である。変更する前に、これは良くなるという確信が持てないほどの期待値だと思う。

 

これはジプレキサも最初はそうだったので、時間が経つと次第に変わっていく可能性があると思われる。(この辺りがオカルトなところ)。

 

それでもなお、シクレストは新薬の割に初期からよく使っている薬だと思う。

 

なお、シクレストと過食だが、発売前の予想よりずっと出る印象である。特に若い人にシクレストを過食が原因で中止せざるを得ないケースがあり、一応、副作用として視野に入れるべきだと思う。

 

今のところ、シクレストは、セロクエルにもジプレキサにも似ておらず、むしろロドピンをもう少し非定型の色彩を加えたような薬のイメージがある。

 

参考

悪性症候群の謎

精神科医と薬、エイジング

リスパダール

 

 


WOMBAT DEN

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このような写真は珍しいと思ったので、アップしてみた。これは巣の中で、ウオンバットが仰向けに寝ている写真。ほとんどこのように寝ていたので、ヒトと同じだと思った。

 

これはフラッシュを炊いて撮影していない。カメラのレンズの明るさだけで撮影したもの。

 

なお、撮影はオーストラリア、ゴールドコーストのカランビン・ワイルドライフサンクチュアリー・野生動物公園である。

 

少し近づいて撮影。たまにブルっと体を震わせていたが、夢を見ているんだろうか?と思った。デジカメのビデオモードでも撮影してみたが、真っ暗で写らず。

 

DENとは巣とかねぐらという意味。

 

たまにこのようにうつ伏せで寝ていることもある。

 

いつだったか、タスマニアの天然のウオンバットをテレビで放映しているのを観た。ウオンバットは穴を掘り洞窟の形状の巣を作る。敵がやってくると子供を守るために穴の入り口にお尻を向け壁となり、入って来られないようにするという。

 

ところが、お尻と穴の上部に少し隙間があるため、そこに敵が入り込もうとする。実はそれは罠で、その瞬間、お尻を天井にぶつけ敵の頭を潰してしまう。

 

そのような理由で、天然のウオンバットはお尻の部分だけ敵に齧られて一部が禿げていることもあるらしい。

 

参考

カランビンのウォンバット

ウオンバット(その2)

 

 

開運なんでも鑑定団

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民放で「開運、なんでも鑑定団」という番組をよく観ている。この番組はかなり前からあるらしいが、観始めたのはここ2~3年くらいである。リアルタイムでは観ず、録画予約して後でまとめて観ている。僕はテレビは観ない方なので、数少ないレギュラー番組(観る側)だと思う。

 

番組では、いかなるモノにも鑑定額が出るが、時々、「これは鑑定そのものが難しいのでは?」と思われるものもある。また、実際に鑑定額で売れるかどうかは別だと思う。

 

驚くのは、日本は戦争もあったし大規模な地震もあったのに、しばしば歴史的価値があるものが残っていること。日本の博物館や美術館に所蔵されていてもおかしくないものが民間に埋もれている。また、鑑定前のナレーションで歴史が学べて勉強になる。また日本にいかに優れた芸術家がいたかがわかる。

 

鑑定団のアクセントとして、司会の今田君が良い味を出している。「これは偽物ではないですか?」といった疑問も、直接は言わず、彼の雰囲気や芸で表現していて嫌みがない。

 

あの番組はあらかじめ予選のようなものがあり、何らかのテレビ的オチがないものは本番には選ばれないのではないかと思う(実際は知らないが)。

 

なお、自分は骨董品には興味がなく、今後買う気もない。実際のところ、持っていたために火災や地震や盗難などで落胆するようなものは最初から持ちたくない。死んでまでは持っていけないし。それと、自分には子供がいないのも関係がある。

 

絵やリトグラフなどは少し持っているが、いずれも安価なもので偽物だったとしても落胆が生じないものである。

 

嫁さんは小物が好きな分、もう少し集めようとする傾向があるが、高価なものや珍しいものは買わないので非常に価値のある骨董品になりにくい。(例えるなら、ブリキのおもちゃみたいなもの)

 

日本人の都市部の生活空間はマンションなどの集合住宅が多いため、箱も保存できない状況である。大都会では大金持ちしかあのような趣味は続けられない。

 

あの番組を観ていると、鑑定される前から偽物の確率が高いと思われる骨董品がある。例えば、屏風や掛け軸系の古いものである。おそらく田舎のお金持ちに売りさばく詐欺商法が犯罪にもならず成立していたのだろう。

 

また偽物を掴ませられやすいタイミングもある。それは非常に儲かった直後とか、借金の代わりに貰ったものなどである。

 

人生が順風の時に落とし穴があるいったところだ。また、人生はそういう風になっている。

 

僕はあの番組の個々の骨董品の鑑定結果にはあまり興味がないが、その出演者の人生と骨董品を手に入れた経緯、およびその結末に興味が湧くと言ったところだ。

 

参考

人の判断に興味がある

 

 

 

 

 

あるサービスエリアのレストランの話

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車で旅行の際、高速道路のサービスエリアのレストランを利用した。

 

自分たちは2人掛けのテーブルを利用したが、隣は4人掛けテーブルで、まだ小さい子供がいる家族が利用していた。小学校に上がるかどうかの子供を含め男の子ばかり3人。

 

ところが、やや落ち着きがないためか、じっと座っておらず、テーブルの上の箸入れなどを触っていたようである。こちらのテーブルには近いが自分たちに迷惑がかかるようなことは一切なかった。

 

サービスエリアのレストランは店内の構造にもよるが、奥が長椅子で、手前が普通の椅子になっている。僕はいつも長椅子には座らず、嫁さんが座る。ハンドバックなどの荷物が多いためである。その嫁さんのちょうど向かって左側にその子供がいた。

 

自分たち夫婦が食事を摂っていたところ、その子のお父ちゃんが突然、その子供を叩き、嫁さんの方向に吹っ飛んできた。ぶつかりはしなかったが。

 

それに対し、母親は特に注意も動揺もなかったので、この家族は、きっといつもこうなんだと思った。子供も特に泣き出す風でもなかった。

 

後で、車を運転しながら、あの場面について話しあった。嫁さんは言った。

 

あの子供のしつけ方は良くない。しつけと折檻は違う。

 

僕も、

 

やや落ち着きがない子供より、よく叩くその子のお父ちゃんの方が遥かに気になるでしょ。落ち着いて食事ができないじゃない!

 

他の客に迷惑行為があったとすれば、その子供より、むしろそのおとうちゃんの行為だったと思う。

 

あの場面を見せられる方が辛かったのである。

 

 

ジプレキサからシクレストに変更後の体重減少

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従来投与されている抗精神病薬から、シクレストに変更する場合、たいていの精神科医は、漸増、漸減で行うのではないかと思う。そう思う理由は、新発売の抗精神病薬は、資料の範囲でしか力価やどのような副作用が生じるかわからないからである。

 

ジプレキサとシクレストは同じカテゴリーの抗精神病薬だが、コントミン換算では、ややシクレストの方が弱い。同じ用量に移行すると、若干、薬を減らしたような感じになるはずである。

 

例えば、ジプレキサ10㎎はコントミン330㎎程度であるが、シクレスト10㎎はコントミン250㎎くらいになる。ジプレキサとシクレストは上限の用量は同じ20㎎なので、シクレストは最大限処方してもコントミン500㎎程度にしかならない。(ただ、コントミンは過去も日本人に500㎎も処方されにくかった。自律神経系副作用が多いからである)

 

コントミン100㎎を基準とする等価換算
シクレスト  4㎎
エビリファイ 4㎎
クロザリル  120㎎
コントミン  100㎎
セレネース  1.6㎎
ジプレキサ  3㎎
インヴェガ  1.2㎎
セロクエル  60㎎
リスパダール 0.8㎎
セルチンドール 4.8㎎
ジプラシドン  16㎎

ルラシドン  16㎎
(セルチンドール~ルラシドンは本邦未発売)

 

シクレストが発売後、ある男性患者さんをジプレキサ10㎎からシクレスト10㎎に漸減、漸増で切り替えてみた。過去にこの男性はジプレキサからエビリファイに切り替えたことがあるが、エビリファイに切り替えて、1年くらい様子をみても一切体重は減少しなかったのである。エビリファイは精神症状の改善度がジプレキサに劣り、切り替える価値がないと判断し、ジプレキサに戻した人である。

 

今回、シクレストに切り替えた際、順調だと思った。

 

7月末にシクレスト10㎎に変更(ジプレキサ10㎎>5㎎に減量)8月上旬にジプレキサ中止。 その後、約2か月でマイナス3㎏と体重減少している。

 

本人によると、食べる量はあまり気にしていないが、たぶん食事の量はむしろ増えているという。向精神薬の体重への影響は過食の来しやすさ、つまり摂取カロリーだけではない。その証拠にダイエットしていてもかなり増える人がいる。

 

なお、この男性が最も体重が低い(むしろ痩せていた)時期は、セレネース単剤で治療していたころである。あの当時に比べ、今の方がずっと溌剌している。(つまり抗精神病薬としては優れていると言う意味)。

 

このまま順調に減っていけば、1年で8㎏以上もありえるのではないかと予想している。以下に参考資料を挙げてみた。

 

体重増加の影響度の資料(プラセボと比較。下に行くほど体重増加を来しやすい)

セレネース

ジプラシドン

ルラシドン

アミスルピリド

シクレスト

インヴェガ

リスパダール

セロクエル

セルチンドール

コントミン
イロペリドン
クリザリル
ロドピン
ジプレキサ
(青字は本邦未発売)

 

となっている。この資料は元の論文が古いためかエビリファイが入っていない。個人的に、ロナセンは一番上あたり(つまりエビリファイよりも体重が増えない)にあると考えている。

 

過去ログから、モーズレイのガイドライン(12版)の資料。抗精神病薬で引き起こされる体重増加の比較の表である。この表では、上に行くほど体重増加が著しいとされていることに注意(上と逆の順)。こちらの資料の方が上より新しいが、ドグマチールの方がセレネースより体重増加を来さないとされているなど、臨床での実感とは異なる印象がある。

クロザリル(High)
ジプレキサ
コントミン(Moderate)
Iloperidone
セロクエル
リスパダール
インヴェガ
Amisulpride(Low)
アセナピン
エビリファイ
セレネース
Lurasidone
ドグマチール
Trifluoperazine
Ziprasidone

 

参考

シクレストはジプレキサにもセロクエルにも似ていない

シクレスト(アセナピン)の等価換算表

シクレスト(アセナピン)2016年5月26日発売予定

シクレスト(アセナピン)2016年6月発売の見込み

 

 

カランビンのロリキートの餌付け

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カランビン野生動物公園でのロリキート餌付けの映像。最初の数秒間はピントが合っていないが次第に鮮明になる。

 

ここのロリキートは天然だと思うが、餌付けするため非常に多くの鳥がやってくる。この映像では映っていないが、ロリキート以外の灰色の野鳥もやってきていた。

 

エサは、ココナッツミルクくらいではないかと思う。ロリキートはいかにも気性が激しそうに見えるが、インコ系でもかなり綺麗な鳥だと思う。映像でアップしたのはたぶん初めてである。

 

このような美しい鳥が街で普通に観られるのも、異国情緒だと思う。以下に映像が見られない人のためにデジカメ写真もアップした。

 

 

 

 

 

何かの拍子に大半のロリキートが飛び立つ。その瞬間、雨のように細かい水滴が落ちてくるが、彼らの嘴から落ちたエサの露なのか、噴霧状になった彼らのフンなのかは不明である。

 

(読者の方の希望もあり今日から文字サイズをLとしました。なお、新エディタ以降の過去ログもLに変更しています。)

 

 

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