6万5千円+8万円
過去ログに、これから胃癌で死亡することわかっている母親が自分の前で泣き崩れる場面が出てくる。その理由は、入院中の子供の将来が心配でならなかったからである。(どこで書いたのか記憶なし。なにしろ10年くらい続いているので)。 僕は彼を25年くらい治療しており、今も毎月1回診察に来ているので治療継続中といったところだ。...
View Article古い通帳の払い戻し
自宅に古い通帳がいくつ残っているが、あるものは取りに行くコストの方が残高よりかかるため、おろすことができない。 なぜこのようなことが起こるかというと、研修医を終えた後、医局の指示で県外の病院に派遣されたからである。その県に地方銀行がありそこで口座を作る。口座を作らないことには、地元の地方銀行の通帳だとおろすことができても入金ができない。(今は知らないが)。...
View Articleうるさくてテレビが観られない
このような主訴で来院する人は、更年期以降の女性に多い。とはいえ、頻度は高くはなく、珍しい方ではまだ見かけるくらいである。この患者さんは過去ログで触れたような気がするのだが、たいてい全く同じ内容にはならないのでかまわず続ける。...
View Article路上の水たまりでノラネコが水を飲んでいた。
家に帰るとき、路上の水たまりで水を飲んでいるネコを発見。良く考えると、そういうのあまり見たことがない。路上の真ん中なのに。 急遽、車を止めて写真を撮りに行ったところ、レクサスが通り過ぎたため、ネコさんは水たまりを離れて道路わきに座っておられました。 このネコ、どうも見たことがあるような。いつだったかダヤンにも似ているが、良く見るとちょっと違うような。色合いが。...
View Articleとてもタバコ臭いMRさんについて
昔はMRさんの喫煙率はかなり高かったように思う(MR;製薬企業の営業担当者、メディカル・レプリゼンタティブ)。当時は医師も喫煙率が高く、これは精神科だけではなく内科や外科もそうだった。 昼休みや夕方5時以降も医局はタバコで煙っており、それが特別に変にも思わなかった。僕のような非喫煙者が、禁煙を主張することは到底無理だった。喫煙者の方がむしろ多かったからである。...
View Article治療者が考える向精神薬治療の期待値
このブログでは、精神科治療における薬物治療や、その他の代替治療についても触れている。今回は、ちょっと変わった話題。 精神科医はそれぞれの向精神薬の薬効や副作用のイメージを持ち、どのように治療を行うかデザインの基礎にしている。 例えば、新患の統合失調症の患者さんを治療することになったとしよう。その患者さんが確実に統合失調症と診断できる場合、初回はともかくいずれ抗精神病薬治療になる可能性が高い。...
View Articleチョコレートでできたイースター・バニー
これはもう何年か前、オーヅトラリアで観た全てチョコでできたイースター・バニー。 この時期、キリスト教の国では復活祭の飾りつけで、このようなものが展示されていることが多い。 小さな字なので分かりにくいと思うが、説明書きで、このバニーはチョコでできていること。このホテルのシェフが作ったこと。繊細なので触らないでほしいとか、食べてはならないなどと記載されている。...
View Article統合失調症の人が狭義のアルツハイマー型認知症にならない話
統合失調症はかつて早発性痴呆と呼ばれた歴史があり、いかにも認知症と関係が深いように思うかもしれない。 実際の臨床では、統合失調症の人は、狭義のアルツハイマー型認知症にほぼならないことに気付く。 なぜ「ほぼ」なのかというと、かつて1名だけ、アルツハイマー型認知症と十分に呼べる病態を経験したからである。滅多にないことだけは間違いない。...
View Article広汎性発達障害+うつ状態の亜昏迷
過去ログに亜昏迷にはさほど疾患性がないという話が出てくる。今回は広汎性発達障害に伴ううつ状態の経過中、亜昏迷に至った女性の話。 亜昏迷になると、その程度にもよるが不注意、些細なことの失敗、物忘れ、不活発(思うように動けない)などが出てくるので、周囲の人もいつもとは異なることに気付く。人にもよるが、食事もあまり摂れなくなる。...
View Article待ちネコ
これは路上で偶然遭ったネコ。たぶんノラネコ。 このように電信柱の横でこんな風に足を揃えて座っていると、誰か待っているように見えるのよね。 なかなか正面の写真が撮れない。キジトラの前足の模様が左右ぴったり合っているのに注意。 逃げようとしないので、いっそう誰か待っているように見える。 ひょっとして、この猫、あまりかわいくないのかも? それにしても、よくもまあ、同じような写真が撮れると思うよ。...
View Article2017年6月エビリファイのジェネリック発売
今年6月にエビリファイのジェネリックが発売される。このブログはエビリファイが発売されたばかりの頃、始まったが、もうジェネリックが発売されるという。 なんと、時が経つのは早い。 エビリファイは徐々に効能効果が拡大された歴史があり、ジェネリックが発売されても当初は統合失調症しか適応がないようである。...
View Article転院のため紹介状を書いた後も何度か受診する
先日、精神科病院やクリニックを受診してもその日に診てもらえず、待機せねばならない話をアップしている。普通、精神科以外の内科や外科だと、よほどの専門性の高い病院以外、その日に診察してもらえないことなど滅多にない。 ところが、単科の民間精神科病院でも初診日に診てもらえず、予約しか受け付けない病院が少なからずある。その予約日も、他の病院を探した方が良いくらいの日数である。...
View Article統合失調症の患者さんの体重が増加する意味について
統合失調症の人が初めて初診する際には、標準体重より痩せていることが多い。もちろん例外はあるが一般的にはそうである。 かなり昔、たぶん30年くらい前だが、中国の精神科病院の映像をテレビで観た。概ね痩せ細っていて、どのくらい治療されているのかも定かではなかった。ひょっとしたら収容されているだけだったのかもしれない。...
View Article太り気味できれいに足が揃えられないネコ
ちょっと太り気味のネコを発見。 まるっとしているのは良いとして、肥満のためか綺麗に足を揃えて座れない。 このネコもいつか見たことあるような。でも太ってしまい同じネコなのか不明。 綺麗に縞模様のシッポを巻いているのに注意。 キョロキョロしているので、なかなか正面の写真が撮れない。 このネコもたぶんノラ猫なんでしょう。(たぶんエサを貰っている地域猫)...
View Articleその一言で入院になったわけではない話(あるいは診断)
患者さんを長く診ていると、過去に話した「あの一言」をずっと悔やんでいることがある。 例えば、幻視や幻聴のような体験を診察中、話したために主治医に統合失調症と診断されたのではという疑念。 過去ログには幻覚には疾患特異性が高いとまでいえないという記載が出てくる。 つまり幻覚は診断をする際に決定的なものではない。 従って、精神科医はその事件で診断を下すわけではなく、総合的に判断している。...
View Article統合失調症の興奮状態にリーマスを処方した際、長期的に必要なのか
今回は、確定的なものではなく私見を交えた話。 統合失調症の興奮状態で、大量の抗精神病薬やデパケンなどで収まらず、時間がかかりそうな際、リーマスを併用することがある。これはレセプト的には躁状態と記載すれば問題ない。...
View Article鹿児島市城山展望台のノラネコ
今回の写真は自分が撮ったものではなく嫁さんが撮影したもの。鹿児島市に旅行中、城山の展望台にノラネコ?がいたので、僕の真似をして撮影したらしい。 彼女によると、だんだん近づいてきたので、後ずさりしながら撮ったと言う。知らない人にすり寄ってくるとは、おぬしなかなかやるな? 後ずさりした理由は、この猫の耳の辺りが皮膚病で、ちょっと触りたくなかったという話。...
View Article1年間不登校なら海外にだって行ける
不登校では学校に行かず、家に引きこもっている人が大半だと思われる。したがって、学校には行かないものの、必ずしも自宅にいなければならないわけではない。 例えば、父親が季節工的に3か月とか半年と言った期限で仕事で転居することがある。このような時、正式に転居届を出してないことも多いのではないかと思った。数か月後に地元に帰るし、自宅がその市町村にあるわけで。...
View Articleドタキャンをたいした問題とみなしていない
ドタキャンとは昔はなかった言葉で、土壇場+キャンセルの融合した言葉である。現代社会では急に変更しても良いものと、そうでないものに分かれる。 医療で例を挙げると、アルバイトの当直。 まだ若手医師だと、外の病院のアルバイト当直は這ってでも行くべき仕事で、もし急用で行けなくなった時は、代わりの医師に頼んでも収拾すべきである。...
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