薬剤性ジストニアはなぜ右肩が下がるのか?(後半)
抗精神病薬治療中に右肩が下がる姿勢は薬剤性ジストニアであろう。 これはドパミン遮断薬による副作用で特に定型抗精神病薬で起こりやすいが、非定型抗精神病薬でも生じうる。また、リーマスや稀にデパケン(バルプロ酸Na)やヒベルナでも起こることがある。もしデパケンで起こったらかなり薬に弱いと言ってよい。...
View Article高齢の統合失調症の人が認知症になりにくい話
新型コロナパンデミック以降、病院で容易に面会が出来なくなった。僕の病院はタブレット面会はできるが、外来面会室で会うことはできない。ただし、昨年末、新規患者数が激減した際に短い期間、許可したことはあった。 おそらく、国内の病院に限らず高齢者施設で家族と面会ができない状況は、世界中で起こっていると思う。...
View Articleおくすり手帳の最後のページをスマホでとっておく
お薬手帳は精神科のほとんどの患者さんが持っているが、いつも携帯しているわけではない。 何らかの疾患で救急外来に搬送された際、処方薬の内容がわからないため、かかりつけの病院に電話がかかってくる。 お薬手帳は持ってなくてもスマホは持っていることが多いので、お薬手帳の最後のページを撮影しておくと便利である。...
View Article新型コロナパンデミックでも毎日診察するメリットについて
毎日、診察すると言えば、デイケアに参加する患者さんだが、毎日数百人単位で新規コロナ患者が出る状況では、外来診察すること自体が、自分や看護者の感染リスクがアップする。 入院患者さんと外来患者さんでは、同じような発熱でも新型コロナ感染率に大きな隔たりがある。...
View Article初診予約で長期間待たされる理由
近年、精神科病院やクリニックでは初診しようとしてもその日に診察を受けられないことが多い。これは地方差は多少はあると思うが、どこも同じような状況だと思う。 精神科病院は減ることはあっても決して増えないし、クリニックも急激には増えていないと思われる。ただし、最近、開業したばかりのクリニックはその日に初診できる確率が高い。過去ログでは、精神科に限り、初診や転院ですぐには診てもらえない話を紹介している。...
View Article精神科医の聴取の能力と記述の能力
先日、初診の話をアップしている。今回は診察時の精神科医の聴取の能力と記述の能力について。 精神科医は患者さんの主訴を聴くだけでなく、本人が注意していない症状を含め、精神症状の全体像をしっかり聴取する能力が必要である。これは精神症状は、MRIのように誰が見ても認識できる検査で測れないことと関係が深い。...
View Articleじゃれあっていたが、最後にネコパンチ
この2匹はいずれもオスです。シロネコは耳がカットされており避妊手術を受けている。しかしクロキジは避妊手術を受けていない。 シロネコは次第に嫌がり、キックと高速ネコパンチを見舞い逃げて行った。 ネコパンチ喰らったノラネコ。これは普通のお顔。上の動画では、高速パンチされたのにケロっとしている。 凶悪モード。
View Articleカッコーの巣の上でに出てくる権威主義的な婦長
このブログを始めた2006年頃、映画「カッコーの巣の上で」の記事を2つアップしている。これらは今読んでも非常に興味深いのでリンクカードでアップしたい。 『カッコーの巣の上で』かなり古いが、「カッコーの巣の上で」という精神科病院を描いた映画がある。僕は最初は映画館で観た。ジャック・ニコルソンが主役だ。映画の内容はもうおぼろげしか覚え…ameblo.jp...
View Article入浴しないと言う精神症状
精神科の患者さんはあまり入浴しない人が少なからずおり、精神症状の1つと考えている。入浴しない人の精神疾患はさまざまである。 例えば強迫神経症であまり入浴しない人がいる。精神症状に不潔恐怖があり、いったん入浴したら数時間かかるような人である。結局、時間がかかり、疲労困憊すると言う理由で滅多に入浴しない。 入浴そのものは、不潔恐怖を緩和するので精神症状に沿った行動なのだが、逆にできなくなるのである。...
View Article精神科医があまり処方を変えない理由
外来診察で「最近、あまり調子が良くない」という話から始まり、結局、処方変更せずで終わることが良くある。僕はわりあい処方変更が多いタイプだと思うが、それでも変更しないことが多い。 僕が処方変更が多いタイプだと思う理由は、転院してきた患者さんが時々そんな風に言うからである。 処方変更する判断だが、調子が悪くなった状況(規模)や、特にその人の病歴(処方変更の履歴も含め)が大きく影響する。...
View Article高音で鳴くキジネコ
屋内で飼うネコ、特に海外品種はあまり鳴かないらしいが、ノラネコは鳴くネコが多い。たまに何か喋っているように鳴くネコもいる。(撮影できなくて本当に残念)。 上にアップしたキジネコはよく高音で鳴いているので、高音で鳴くネコと命名している。これが名前である。 正面の写真がないがこのネコ。
View Article夜、目が覚めてからの過食
精神科の患者さんで、普段はそうでもないのに、夜間に目が覚めてから過食が起こる人がいる。 自分の患者さんではコンサータを服薬中の人に見られる傾向があるが、なんとなくだが、説明できるのが興味深い。 これを解釈すれば、コンサータは食欲を抑制する作用があるが、夕方から深夜にかけてコンサータの血中濃度が下がるため、その反動で食欲亢進が生じる。(私見)。...
View ArticleパナソニックのレッツノートはZOOMに向かない
このブログを始めた頃、マックとウィンドウズの相違についての記事をアップしている。 『マックとウインドウズの相違』1998年頃までマックを使っていたが、その後ノートパソコンの小型化の点で劣っていたのでウインドウズに転向した。当時、マックはオフラインでインターネットエクスプ…ameblo.jp...
View Articleロシア、ラブロフ外相のフェイクニュースという主張
ロシアがウクライナに侵攻した以降、メディアの話題が一変し、テレビのニュース番組も戦争関係の情報ばかりになっている。これらに呼ばれるゲストも医療系から軍事アナリストに総替わりした感じだ。 いつも思うが、日本にも普段は見ることがない軍事アナリストの人達がけっこういる。昔は軍事評論家という名前で出ていたが、これはおかしな名前だと言う。軍事は評論するものではなく、軍事アナリストが正しいらしい。(小川和久)...
View Articleうつがすっと抜けていくという表現
入院患者さんが、ある日「うつがすっと抜けていった」と言った。これは良くなったという意味だが、このような表現をする人はあまりいない。 これは「魔法のようにうつが全くなくなった」と言う意味らしい。これは双極性障害であれば、躁転したのではないかとこちらが不安になる言い方である。...
View Article人に慣れ過ぎているノラネコ
近寄って撮影しているのに逃げもせず、こうやってじっと座っている。こちらを見ているが警戒する風でもない。 ノラなのに慣れ過ぎているよね。 向かって右耳がカットされているのでメスネコである。この覚え方だが、ひな人形の並び方と一緒である。女性が向かって右側に座っているので。 このぶちは、お尻にかけて茶色になっていて、三毛猫と言えばそうなのかもしれない。...
View Article旧来の向精神薬の品揃えが多いこと
うちの病院は比較的古い向精神薬の品揃えが多い方だと思う。これは院外薬局も同様で、これがメリットになることが多い。 時々、他の病院から転院患者があるが、この品揃えの多さのために転院前より病状が改善する確率が高い。 例えば、フルデカシン(筋注)を主剤の患者さんが転院してきた。この患者さんはコロナパンデミックの環境もあり入院をしばらくしてから退院する予定であった。...
View Article社会不安障害とマスク
日本の新規新型コロナウィルス感染者数はピークから少し減少して横ばいと言った感じである。都道府県によると過去最高の感染者が出ている地域もあるので、今後の予測が難しい。 ロシア・ウクライナの戦争もあり、テレビ報道で海外の映像を見る機会が多いが、日本ほどマスク着用率が高い国はおそらくないのではないかと思った。...
View Article長毛種のノラネコ
このネコは長毛種の雑種のノラネコではないかと思った。観光地で偶然撮影。ずいぶん落ち着いている。 右耳がカットされているようにも見えるが、そうだと地域猫かもしれない。 ライオン風である。暑いのに長毛だと大変。
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